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ギヨーム・ネリー | スカンジナビアのバイクパッキング コート・ダジュールに住むフリーダイバーでありキャラバンアスリートのギヨーム・ネリーにとって、夏のバイクパッキング旅行は恒例行事となっています。フリーダイビング見習いであった10代の頃に、彼は筋肉を増強し、呼吸のコントロールとエネルギー効率を高めるためにバイクを使用し、最大で週に5回バイクライドを行い、キャリアが進んでも依然として週に2回ライドを続けました。今では、彼とバイクの関係は変わったと言えるでしょう。バイクはもはやトレーニングツールではなく、水中でも感じることができる自由を得る方法です。仲間が一緒であることが水中とは違いますが。 アルプスとピレネー山脈、そして2022年にはバルカン半島に挑戦した後、2023年は北の涼しい地域に目を向けました。 7月にギヨームと彼のパートナーであるオードリー、そして親友のフアドは、スカンジナビアを1ヶ月間サイクリングするため、荷物を積んだバイク（ギヨームの体重は45kgで、他の人たちの体重はそれよりも軽いのです！）でコペンハーゲンに到着。 「それぞれのバイク、持ち物、荷物の詰め方、優先順位を観察すると、その人の性格がわかります」とギヨーム。 最初の目的地であるスウェーデンのアレルムに向かう途中、友人たちはバイクライドをする人々の多さと、コート・ダジュールの山々を越えた田園地帯の平坦さに驚きました。彼らにとって最初のキャンプ場は、のどかな場所に見えました。夕食のために捕まえたサケをカモメが盗むまでは！ 204キロのライド後ヨーテボリに到着し、屋根と本物のベッドのある場所を確保。ニシンをトーストに乗せてギョームの誕生日を祝い、たまたま手に入ったチケットでコールドプレイのコンサートに。というのも、偶然にもバンドが町で演奏していたのです。ヨーテボリ滞在後、ロエまでの2日間のドライブは大洪水の中行われました。そこから彼らは再び太陽の光を浴びながらストロムスタッドへ。この晴天／大雨パターンは、旅の過程で非常におなじみのものになります。 スウェーデンの思い出：ギヨームのお気に入りのカルダモンパン、カルデムンマブッレ。ランドリーを見つけて日常の業務を全うしたこと。漁師から直接新鮮な魚を買ったり、朝食にトレイルの脇で見つけた果物や野生のラズベリーを食したこと。ある夜には、雨をしのぐためだけに、汚れた荒廃小屋にしゃがんで過ごしたこと。 「これらはすべて小さな人生経験であり、それぞれが人生の凝縮された断片です」とギヨーム。 ノルウェーのストロムスタッド後。正午のフェリーに乗って、広大な丘陵地と豪雨のある、さらに恐ろしい場所へ。 夜遅くの33キロライドは倍の距離に感じます。しかし、食事に立ち寄ったカフェのオーナー、マリアとアリフがベッドとシャワー、おいしいコーヒーを提供してくれ、ノルウェー人の優しさが彼らを救いました。後者は特にフアドを喜ばせました。 オルソまでは108キロ。太陽のある場所で2日間休みます。ギヨームはもっとカルデムンマブッレを入手、週に1つ眼鏡を失くすフアドは2つ眼鏡を予備に購入。そして、フアドは皆より早めに帰路に着くため、なるべく長く一緒にライドができるように海岸沿いのフィヨルドまで電車で移動。少し不正行為のような気がしますが、これはレースではなくツアーであり、彼らを失格にする人は誰もいません。 勾配が急になると、寒さも増していきます。朝には重要な持ち物をまとめて、降り続く雨から守るのに必死。エアロプレスで作るエスプレッソをたっぷり飲んだフアドはエネルギー全開。オードリーも上手く登っています。標高1000メートルのヤイロでキャンプを設置。何日も降り続く雨。車はなく、凍えるような寒さでしたが、完全な満足感がありました。フアドが調理したトナカイをアボカドトーストやカルデムンマブッレに添えて。 15日目：太陽がようやく顔を出しました。素晴らしい瞬間！悪名高いグラベルであるラレルヴェーゲンロードの走行。ミュルダールに到着した彼らは、オードリーの誕生日をマフィンで祝い、山の上にある小さなホテル滞在をプレゼント。朝食をたっぷりとった後、ノルウェー最長（204キロ）で最深（1308メートル）のフィヨルドであるフロムに沿って走ります。フアドは疲労感と満足感を抱いて帰路につきました。ギヨームとオードリーはさらに進み、123キロのライドとフェリーを経てフォルデに到着。全行程で合計1000キロを通過。 雨が降っても、森、崖、フィヨルドに落ちる滝が繰り広げる息をのむような風景が損なわれることはありません。フォルデでは、昼は休み、夜は暖かいアパートで過ごします。料理、洗濯、読書、休息。長旅の間、自分自身を中心に据え、自分の面倒を見るシンプルな楽しみ。 翌日は夕方のフェリーに間に合うようにブレマンガルランデまでスプリント。どうにか時間を作って夕食用のサバを釣ります。疲労が始まり、バイクがますます重くなったように感じながら、睡眠や燃料補給の場所がほとんどないノルウェーの最も辺鄙な地域をライド。レクネスに向けて出発する前に、ビョルケダルで築400年の邸宅で過ごす一日。 リアビグダのフェリー乗り場で一晩過ごした後は、フリーダイビングのチャンピオンにはたまらない、のどかな場所で海でひと泳ぎ。 その後、歴史あるホテルでエビトーストとコーヒーを堪能。それから最も美しいロード（ギヨームの意見ではオービスク峠よりも美しい）を走った後、彼らは別のフェリー乗り場でキャンプを設置。 バイクでの最終日は、ノルウェーの伝説的な山岳道路の1つであるトロルスティーゲンに挑み、再び雨の中、32キロをクライム。やがて、彼らの冒険は虹とともにオンダルスネスで終わります。 ギヨームはこの経験を振り返り、最も困難だったのは、キットがすべて揃っていたにもかかわらず、暖かい場所から寒い場所、乾燥した場所から濡れた場所、明るい場所から暗い場所へと絶えず変化することであったと語ります。また、彼はアレマンスレッテン法（「放浪の権利」に似たもの）にも衝撃を受けました。これは、ノルウェーでは人々の財産と自然環境に注意と敬意を払いながらバイクパッキングやワイルドキャンプをすることが簡単で普通のことであることを意味します。 場所を共有し、24時間年中無休で一緒に生活し、順応し、不快な瞬間を乗り越えてお互いを助けることを学ぶという全体的な経験が、長いバイクパッキング旅行を忘れられないものにします。 「誰にも一人になりたいと思う瞬間がありますが、最終的には、一緒にいることでトリップ自体に強さが加わることに気づきます」とギヨーム。 彼はすでに次の旅行のことを思案中。娘との旅になる可能性も！

アレクシア・バリエール - セイラーを超えて 日曜日の早朝、コート・ダジュールにあるプロヴァンスの小さな村、ビオの広場はすでに賑わっています。Café de la Posteのテラスには秋の日差しが降り注ぎ、地元の人たちが集まり、友人や近所の人と近況を報告したり、ニュースについて話し合っています。アレクシアはテーブルの間を通り抜け、一人一人の名前を呼び、一連の質問に答えます。村の誰もが彼女のことを知っているのです。彼女はここで育ちましたが、話をする人の多くは、テレビや新聞で彼女を目にすることに今でも不思議な気持ちを抱いているようです。 彼女は長い海上生活から戻ったばかりで、しばらくバイクに乗っていません。今朝は、彼女が知っている数少ない通行止め道路を利用して、愛犬のニッカを並走させながら、周囲の丘陵地帯を巡るちょっとしたツアーに出かける予定。バイクとヨガは、アレクシアの身体的および精神的な準備に最適な組み合わせだと言えるでしょう。 残念ながら、彼女のTrek Domaneバイクでどこにでも行くことができるわけではなく、バイクとの再会時間はそれほど長くありません。今後数週間の目標は、同地域の穏やかな冬季の気温を利用してライドを行い、走行距離を蓄積すること。バイクライドによる距離は、ボートでも有益なのです。すべては準備に基づき、偶然に任せることはありません。ボートでの成功は、何事も怠らないトレーニングにかかっています。そのため、彼女は「限界に挑戦」するのです。 セーリングの世界では、選ばれた少数の人々が記録を共有する厳しい世界。アレクシア・バリエールの知名度はまずます上がっていると言えるでしょう。Vendée Globe（単独世界一周レース）を達成した非常に限られた女性の輪に加わって以来、マシンはスピンし続け、怖いものは何もないようです。モン・ヴァントゥ付近で何か特別なことが起こっています。まだ詳細はお伝えできませんが、4月の「禿げ山」での特別な機会にぜひご参加ください。 The Famous Projectは、限界を押し広げ、海上での挑戦レベルをさらに引き上げたいという願望から生まれました。彼女の目標は、女性限定のクルーによる無寄港・無援助の世界一周航海であるジュール・ベルヌトロフィーへの記録挑戦です。ジュール・ベルヌトロフィーは、長さ32メートル、幅23メートルの巨大帆船を操る究極の世界。ジュール・ベルヌトロフィーに女性の名前が残されてから25年が経ちました。女性限定クルーがスタートラインに立ったことは一度もありません。 なぜ女性だけのクルーを組織することにしたのかとアレクシアに尋ねると、プロジェクトの開始当初から誰と一緒に航行したいかを考えており、自然と女性の名前が思い浮かんだと答えました。彼女は混合クルーでセーリングするのが好きではないというわけではありませんが、「このスポーツに変革を起こす必要があります。現在オフショアレース参加者における女性の数はわずか5％。男性は自分の仕事に対して高給をもらっていますが、女性の場合それは起こり得ない状況です。物事に変化をもたらすためには、女性も船の上で男性と同じくらい能力があることを証明する必要があるのです。今回はそれを実行しようと思っています」と強い意志を伝えてくれました。 アレクシアは、2023年9月にマンハッタン・ヨットクラブが主催するレース、レディ・リバティ・レガッタに参加しました。流れの激しいニューヨークのハドソン川で行われるテクニカルなレースは、世界各地から女性クルーが競い合う国際レースでもあります。「あまり動かない7メートルの単胴船」であるJ80での挑戦だったとアレクシアは苦笑。アレクシアのクルーはアメリカのチームをわずかに上回ってレースに勝利。「私が特に覚えているのは、さまざまなことを共有したことです。女性がセーリングを行うことを特別視する国が多くあります、特に韓国がそうでした。このレースでの私たちはロックスターのようで、このようなステータスがどのような影響を与えることができるかを知るのは興味深いと思います。全力で取り組んだ、美しい人間の冒険だったと言えるでしょう。」 The Famous Projectは順調に進んでおり、リーダーはプロジェクトに必要なすべてのサポートを提供するためにあらゆる努力を惜しみません。クルーは1年以上にわたり、長さ21メートル、幅17メートルのトリマラン、Limosa MOD70で航行。巨大ボートは普通の人間にとっては怪物のような存在ですが、アレクシアにとってMOD70は「カートのようなもの。これを使って速いスピードで端を航行し、頻繁に転覆の瀬戸際まで傾きます」と彼女は満面の笑みで説明します。 Limosaはプロジェクトの一部であり、アレクシアは昨年獲得しました。このボートは昨年10月、有名なボワール・ド・サントロペにおいて、億万長者のスーパーヨットに混じってを誇らしげにパレードしました。クルーは、ロレックス中部海レースで 2度目の優勝を果たしたばかりです。昨年5月にはラ・グランド・モットからスペイン国境までのレース、ラ・グリフ・デュ・リオンでも優勝し、速度記録を樹立。乗組員が限界へ挑戦していない一年の残りの期間は、Limosaは地中海で安全に保管されます。 しかし、記録への挑戦を準備しているボートが大西洋岸のブルターニュにあります。 IDEC Sportが貸与した多胴船は、全長30メートルを超える別世界の怪物。 「ボートが傾くと、6階建てのビルの上にいるようなものです」とアレクシアは満面の笑みを浮かべてコメント。この船は現在、40日と23時間で世界一周というジュール・ヴェルヌトロフィーの記録を保持しています。 「私たちが勝利を収める時が来ました」とアレクシアはまた微笑みながら言います。この見通しに彼女はひるむことさえありません。これから始まる旅を熟知し、面白いとさえ感じているのです。ボートは現在改装中。 2024年の初めには準備が整い、その後本格的な作業が始まるでしょう。 写真：Christol Robin ＆ Christophe Rousseau

1% for the Planet：アレクシア・バリエール＆海洋保護 カフェ・ドゥ・シクリステは2年間にわたり、売上高の1%を環境保護に関連するプロジェクト支援に充ててきました。私たちがサポートしているすべての組織はフランスに拠点を置き、環境保護と社会的事業の推進に貢献することに尽力しています。プロセーラー、キャラバンアスリート、そしてコート・ダジュール出身であるアレクシア・バリエールは、「The Famous Project」と名付けられた、100%女性乗組員による多胴船セーリングの世界記録に挑戦する準備をしています。アレクシアによる4myPlanet慈善団体は、私たちが支援している団体の1つです。海を守ることに強い決意を持った女性であるアレクシアは、私たちをVoiles de Saint Tropezのレーシングボートに招待してくれました。 今回の訪問は、アレクシアによる仮想現実映画「Ocean 360」の初エピソードリリースと同時に行われ、彼女に4myPlanetの進捗状況について話す機会となりました。 1999年から開催されているVoiles de Saint Tropezは、古典的なボートと現代的な船が集まり、地中海でレガッタを繰り広げるイベントです。アレクシアの多胴船トリマランMOD70は、より伝統的なセーリングヨットの間を滑らかに進みます。豪華な船では乗組員は真剣に黙々と働いていますが、アレクシアのいる甲板では、まったく異なる雰囲気が流れています。 ほぼ女性だけの乗組員で構成された、ハッピーな子供たちのグループのよう。船首尾部のリグと同じくらい長い経歴を持つ夢のチーム。ペリゴールの大学に通う彼女らは、世界で最も美しい単胴船が展示されるイベント中にレーシングボートでセーリングするという特別な体験を楽しむために集まりました。 「私はVendée GlobeのEゲーム、バーチャル・レガッタで子供たちを指導し、UNSS（全国学校スポーツ連合）に優勝チームを私のボートに乗せると約束しています。子供達は海から遠く離れたところに住んでおり、セーリングの世界に触れたことのない子供たちが、Les Voiles de Saint Tropezの崇高な環境の中で世界を発見できることは本当に魔法のようです。」 アレクシアは、UNSS の「ゴッドマザー」になることに同意した理由を次のように語ります。 「私は3年間ゴッドマザーを務め、UNSSと協力して持続可能性と環境保護の問題に取り組んできました。私自身も幼い頃、UNSSでスポーツをしていました。たくさんのアクティビティに挑戦したり、友達を作ったりできる場所です。 UNSSでは、アスリート、審判、メディア関係者、またはコーチになるチャンスをつかむことができる、素晴らしい「人生の学校」です。これは私にとっても、The Famous Projectにとっても、そして4myPlanetにとっても何百万ものライセンシーにアピールできるチャンスです。彼らは最初に「Ocean 360」を視聴し、大規模な放送に協力してくれるでしょう。」 「Ocean 360」は、カフェ・ドゥ・シクリステのスポンサーシップによって資金提供されている主要プロジェクトであり、海洋とその生物多様性についての教育に特化した仮想現実映画です。 「私の目標は、海を守るという課題をフランスだけでなく海外の学校にも伝え、これまで海に触れる機会のなかった子どもたち機会を与えることです。「Ocean 360」では、航海中に水面と水中で何が起こっているのかを説明します。セーリングは口実として使われており、目的はもちろん、この非常にデリケートな環境に対する意識を高めることです。」 同映画は今年12月20日に公開され、4myPlanet.frのウェブサイトで見ることができます。また、ユネスコおよびフランスの国立教育を介して配信される予定です。アレクシアは熱心に取り組んでおり、公然とアピールを始めています。「もし教師や国立教育幹部がこの記事を読んだら、私に電話して欲しいと思っています。一緒にやるべきことがあるのですから！」 アレクシアは教育と多様性に関連する問題についてユネスコとも協力しています。 4myPlanetは継続的な海洋観測の実行を目的とした、車載センサーの開発に関するいくつかのヨーロッパのプロジェクトに参加し、12年間にわたり研究データの収集に取り組んできました。 女性乗組員のみによる世界記録の探求に従事する2隻の三胴船「The Famous Projec」には、同センサーが装備されます。効率的なソーラーパネル、エタノール電池、水素を通じ、アレクシアのボート上での再生可能エネルギーの利用を改善するための重要な作業も進行中です。これらの技術は、最終的には公共および海洋産業の商業目的で使用できるようになります。 ローマは一日にして成らずと言われますが、アレクシアは活動は長期的なものであると確信し、いかなる状況においても警戒を緩めてはならないと強く主張しています。彼女は、そのエネルギーと信念を海洋環境の保護と教育に活用できる大きな可能性を秘めており、カフェ・ドゥ・シクリステは敬意を表し、引き続き支援に努めていきます。 READ MORE 1% For The Planet. 1% for the Planet is a step on the path to making our business started on the Côte d’Azur give back to the natural world. 1% for the Planet - Alexia Barrier. We spoke to our Caravan ambassador and professional sailor Alexia Barrier about her 4myplanet enterprise and how Café du Cycliste will be contributing to her future projects through 1% for the Planet. 1% for the Planet Action | WINGS OF THE OCEAN. Established in 2018, Wings of the Ocean aims to clean up coastlines and raise public awareness of environmental issues and pollution. Alexia Barrier: Repair-Café. When Alexia suggested the idea of organizing a Repair-Café to us, we jumped at the idea. The principle: fix things, don’t chuck them away and replace them if unnecessary.

エティエンヌ・ユベール | カヤックからグラベルへ：アルプス横断 フランス代表チームのカヤックレーサーにとって、夏は激しいトレーニング期を意味します。 2023年も例外ではなく、オリンピック予選が夏に開催され、肉体は酷使され続けました。ベテランカヤックレーサーでありキャラバンアスリートでもあるエティエンヌ・ユベールは、9月は少し休みを取りますが、エンジンを動かし続ける月でもあります。 エティエンヌ・ユベールが欠かさないバイクパッキングトリップを企画する時期なのです。 彼は、バイクでの過酷な冒険、そして友人と共に大自然で過ごす時間なしには夏を終えることができません。いくつかのプロジェクトが候補として挙げられましたが、深刻な地滑りでパリ～トリノTGV路線が運行不能になったということがなければ、最終的に選択されたのはトリノ～ニース路線だったでしょう。代替案として、アルプスのサン・ジャン・ド・モーリエンヌとコート・ダジュールのニースを結ぶ壮大な旅が計画されました。難易度はそれほど高くありませんが、距離600キロ、標高16,000メートルのコースであり、ライダーは挑戦する決心を持って挑む必要があるでしょう。 エティエンヌ・ユベールには、人々を団結させる素晴らしい能力があります。さまざまな背景を持つスポーツマンを集め、彼の（時には空想的な）冒険に乗り出します。最初のWhatsAppグループ メッセージには、好奇心旺盛な約20人が含まれており、開始までに10人以上が実際に参加することになりました。初心者の中には、バイクや装備を購入するのに数週間かかる人もいます。それはエティエンヌがどれほど説得力があるかを示しています。5人のカヤック世界チャンピオン、プロサイクリスト、元中距離アスリート、その他さまざまな職業の冒険家が参加しています。このグループは独自の地位を保ち、それはライドが始まっても保たれるでしょう。無敵のグループ、と呼べるかもしれません。 サン・ジャン・ド・モーリエンヌの平らな工業地帯は鉛のような暑さで、旅の始まりとしてはあまり美しい場所ではありません。しかし、私たちのプロトンをヴァロワールに導くはずの砂利道が地滑りに見舞われてしまったのです。オフロードの冒険が本格的に始まるのはガリビエ峠。耳の高さまで荷物を積んだグループが頂上に到着するユニークな瞬間です。標高2,600メートルを超えるロシーユ保護区に続く道には、ポワント・ド・セルセス (標高3,098メートル) の有名な小塔がそびえ立ち、すでに翌日の地形の雰囲気を感じさせます。バイクを押しながら徒歩で2～3キロの距離を進み、雄大なネヴァッシュ渓谷に到達するために、ガリビエとロータレロードを避けなければなりません。 ここはクロスカントリー スキーのメッカであり、チベットの祈祷旗がはためき、川がきらめく静かな空気が漂っています。ブリアンソンとは明らかに対照的。数時間後にグループはイゾアール峠とアグネル峠に突入する前に「文明」に短期間帰還するために到着。この2日目の終わりに、アニネル峠は野営地となります。おそらく最良のアイデアではないかもしれませんが、標高2500メートルの夜は涼しく、パックをできるだけ軽くするために薄めの寝袋を選んだ場合は、肌寒いくらいでしょう。しかし、それが冒険にはつきものです。翌日は逆に暖かくなるので心配ありません。 3日目はイタリア、チェ・ベラ。午前10時ですが、すでに太陽が最大限に燃えているように見えます。凹凸のある道はバイクから余分な持ち物を振り落としてしまうので、パニアに入らないものはすべて収納。ビーチサンダル、ライト、インナーチューブなど。プロトンの後ろには紛失物のコレクションが整理されていますが、問題ありません。今日もアイスクリームは美味しく、グループは谷底を行ったり来たりを繰り返しながら、4 日目のルートの主な見どころである「リトル・ペルー」に到着します。 グループには冒険家や世界中を旅したアスリートなど、地理的発見が初めてではない人もいますが、リトル・ペルーはビッグ・ペルーと同じ集団的な驚きを引き起こします。アンデス山脈のように、未舗装の道路が横切る高度に高原があり、たとえそこに続く道が困難極まりないとしても、絶対に訪れるべき崇高な場所だと言えるでしょう。自然の摂理と同様に、大きな努力はほとんど報われるのです。 5日目、ヴィア・デル・サレ。旅の中で最も長い一日。厳しい挑戦が果てしなく続くように感じます。尾根を通る軍用道路がフランスに戻る同地では、砦と兵舎の遺跡が続いています。多くのサイクリストやハイカーはドン・バルベラ保護区で止まりますが、我らがグループは1300メートル下流にある、さらに数キロ進んだタンド峠で休憩。結局暗闇の中での到着となりますが、排水された川の底でバーベキューをし、旅の最後の部分の燃料として大量のタンパク質を摂取することが、この瞬間の純粋な目的。明日は海が見えてくる予定で、ペダルを回す意欲も増すでしょう。 テントの手配にはそれぞれ時間がかかります。日が経つにつれて出発時刻は遅くなり、今週土曜日の朝、グループがタンド峠の通りを出発するのは午前10時。予定されている一日は長く、ライダーたちは出発の遅れを埋め合わせなければなりません。最後から２番目に脚疲労に見舞われた日でも、パスでのライドは激しく、グループ内に競争心は失われていないことを示しています。クライムであろうが下降であろうが、戦いたいという欲求が明白に感じられます。もはや戦士たちのDNAに組み込まれているようです。旅は合宿とも言えるでしょう。マントンの上に位置するサン・アグネス村は、終わりの始まりを示しています。明日彼らはニースに到着予定。チームは、マドンヌ峠に続く道のふもとにあるロータリーにある、村で唯一の水場に狙いを定め走り出しました。 ここが最後のキャンプスポットになります。かなり違和感はありますが、効果的で実用的です。レストランは、グループが今晩自分たちの店で食事をすることを了承してくれましたが、清潔なTシャツを見つけるのは難しいでしょう。レストランは素朴で、テラスに到着したばかりの11人の男たちはさらに素朴です。食事はボリュームたっぷりで、素晴らしい夜となりました。明日、ニースへの短い40キロメートルの道のりは、パレードのような祝賀となることが予想されます。 今週日曜の朝、グループが飛び込む地中海の温かく澄んだ水にはご褒美のよう。6日前の初登山以来誰もが夢見てきた瞬間です。まるで数週間の冒険をしたかのような感覚。 帰りの電車に乗る時間が近づくと、サングラスが涙で赤くなった目をいくつか隠します。友人同士の冒険の旅は、思っているよりもはるかに深みがあるのです。予期せぬ喜びと誇りの感情を引き起こし、すぐにでも再度挑戦したいという自発的な強い欲求を引き起こします。 もっと読む エティエンヌ・フーベルトのスポーツライフ。 早朝6時27分にパリ東端にあるエティエンヌ・フーベルト宅に到着。プロのカヤック選手でありキャラバンアスリートである彼は、パリ最大の公園ヴァンセンヌの森近くに住んでいます。今日は止まることのないスポーツマンとしてのトレーニングとその姿を追っていきます。 もっと読む トランスミッション - ギヨーム・ネリー. サイクリングは贈り物です。道でペダルを踏むことを初めて教わったときから、感謝の気持ちを込めて腕を上げてゴールラインを越えるまで。 多様なルート - バルカン半島のバイクパッキング。 フリーダイビングチャンピオンでありキャラバンアスリートのギヨーム・ネリーと彼のパートナーが、南ギリシャから彼らの故郷ニースへとライドします。 1％ For The Planet - アレクシア・バリエール氏。 キャラバンアンバサダーでありプロセーラーであるアレクシア・バリエール氏の事業4myplanetと、カフェ・ドゥ・シクリステが1% For The Planetを通じて彼女の将来的プロジェクトにいかに寄与するかについて語りました。

トランスミッション - ギヨーム・ネリー サイクリングの世代間のつながりと世界へのポジティブな影響に関する新しい一連のプロフィールと探求を紹介。 サイクリングはギフトです。道でペダルを踏むことを初めて教わったときから、感謝の気持ちを込めて腕を上げてゴールラインを越えるまで。それは単なるスポーツ以上のもの。情熱であり、コミュニティであり、家族であり、贈り物。世代から世代へと受け継がれてきた情熱、コミュニティ、学習、自給自足、そしてバランス。 トランスミッションシリーズの最初の主題は、フリーダイバーの世界チャンピオンであり、生涯のサイクリストであり、リヴィエラの住人でもあるギヨーム。トランスミッションの精神を体現する一人。 私たちは、彼の両親と娘と一緒に、オスペダレッティからリビエラ・デイ・フィオーリ沿いのイタリアのバイク道を巡る家族旅行に同行しました。 3世代が一緒に乗って、リグーリア海の静かな海岸の景色を眺めます。 ネリーは生まれた時からドローム県の小さな村にある家族の家を訪れていました。夏の慣習であり、彼はここで歩き方、自転車の乗り方、そして水泳を学びました。生まれてまだ1年も経っていない彼の初バイク旅行は、母親のコリンヌさんの後ろで古い自転車用シートに座って、峠を登ったり下ったりしたものでした。彼が自分でペダルをこぐことを覚えた後は、バイクで村の通りを走りに行くための究極の発見ツールとなりました。彼が自力で脱出して広大な田園地帯を発見し、バイクが魔法の機械であることに気づいたのは5歳の頃でした。 成長するにつれて、彼は地元のパスをすべて学ぶことに喜びを感じるようになりました。彼の父親、ジョエル・ネリーは全員のタイムを記録し、前年夏のタイムを上回ることが目標に。 「毎年、向上したいという競争の衝動を感じたのはその時が初めてでした。バイクは自分の身体能力を理解できるスポーツ。両親と一緒にレースをして順位を維持し、最初に峠に到達した人にポイントを与えた記憶は鮮明に残っています。中間のスプリントも行いました。私たちの遠征はツール・ド・フランス風になりましたが、それ以来サイクリングの習慣は大きく進化しました。ギョームの青年期の主なスポーツはサイクリングでしたが、その後フリーダイビングに出会いました。 トレーニングツールとしてバイクとの付き合いを続けることは、彼の水中での運動能力にとって肉体的、精神的なコンディションにとって不可欠なものとなっています。現在はフリーダイビング出身の友人たちとグループを作り、サイクリングをトレーニングツールとして利用しています。冬の間はサイクリングをしながら、夏の間はより深く潜ることを考えるのです。 「私はバイクは一種のシンボルであり、精神的および物理的な道を開く鍵であると考えています。私がバイクの発展の経路として考える主な領域は3つあります。まずは努力の崇拝。これは、身体的な努力と動きが必要なためです。「進歩」という概念を絶対的な快適さとして求める世界や社会では、否定的な要素だとも言えるでしょう。サイクリングをすると、体を元の動きに戻し、自分の動きを自分のものにすることができます。 2番目の分野は有機エネルギーです。これは、モーターを備えた交通機関と比較して、速度を落として人間のエンジンを使用する形式。サイクリングは徒歩旅行に似ており、速度が速いだけだとも言えます。結局のところ、「velocipede」はそのように設計されました。もう少し自然な動きのペースを見つけたり、人生を違った方法で鑑賞したりすることを学んでいます。 そして3つ目は、共有という重要な行為です。サイクリングは共に行うものです。 これはトランスミッションに根ざしています。スポーツの相互利益という考えは、困難な瞬間にお互いをサポートし、お互いを助けることを学ぶものです。」 ギヨームにとってバイクはまさに共有ツールであり、コミュニケーションの一種。旅行、トレーニング、水泳など、娘のマイ・ルーとパートナーのオードリーと一緒に行います。以前は一人でトレーニングすることが多かった彼も、今では一人でペダルをこぐことは非常にまれとなり、まさに友情と愛の代名詞であると言えるでしょう。 「私の日常生活の主な交通手段です。バイクを使えば新しい場所を発見したり、自分のペースで旅行することができます。バイクはほとんどどこにでもあり、母が私にしてくれたように、私も娘をバイクに乗せました。娘が2歳になるとすぐにベビーシートに乗せていくつかの丘を登りました。バイクは娘を学校に連れて行く移動手段でもあります。そして今、娘は自分のバイクに乗れるようになり、パフォーマンス面ではなく発見面でサイクリングの趣味を持っています。最近ではリュベロンで数日間一緒に走りました。 「とてもゆっくりと、何かが生まれつつあると思いますが、それを強制しないようにしています。楽しむことが最も大切なのですから。」数年後には二人で数カ月間一緒に冒険に出て、サイクリングが旅行や発見とどのように関係しているのかという美しいコンセプトを試してみたいと考えています。 「サイクリングを通じて、ある種の好奇心を伝えたいと思っています。バイクは、車や飛行機で旅行するときに忘れられていることに目を開かせます。電車でさえも経験を制限すると言えるでしょう。バイクは旅を観察、魅力、好奇心、発見の源に変えるのです。 それを彼女に伝えたいのですが、努力の味も与えたいと思っています。あらゆる段階、諦めたくなるような困難な瞬間、多幸感の経験を乗り越えることは、魂と心に栄養を与え、日常生活に役立つ素晴らしい教訓を与えてくれるでしょう。」 ファミリーライドが昼食のために停車すると、皆で座ります。ギヨームの父、母、娘はおしゃべりして笑い合い、彼はとても満足そうな表情でこう言いました。「先ほども言いましたが、私はバイクをある種のシンボルだと思っています。」 ギヨームは両親とともにドロームでライドを続けています。彼は、1960年代に10代の頃に乗っていた父親の古いバイクを倉庫から取り出してきました。ギヨームはかつての栄光を取り戻し、再び乗れるよう修理をするつもり。バイクのまさにその性質こそがトランスミッションそのものだと言えるでしょう。彼が電話をかけに行く間、私たちはギヨームの母親であるコリンヌに、息子とバイクについて少し話してくれないかと頼みました。 「彼が14歳のとき、私たちはモン・ヴァントゥのライドをしました。しばらく一緒に走っていましたが、突然彼は視界から消え、おそらくクライムの頂上に向かう途中で30人以上のバイクを追い越しました。彼はいつもより速く走っていました。サイクリングのこの楽しみは決して終わることがありません。 今日はとても素晴らしい一日で、世代から世代へとサイクリングの楽しみを分かち合いました。ギヨームの祖父もサイクリストだったので、さらに深みのある関係だと言えるでしょう。 「私にとって、それは自分自身を超える感覚です。誰にも依存しない、自由な感覚。バイクに乗るときは、自分自身の努力のみに頼ります。あらゆる制約から解放され、自然に近づくこと。それは素晴らしい体験です。私たち家族全員を結びつけるものであり、その情熱が私たちを結びつけ続けてきました。」 READ MORE エティエンヌ・フーベルトのスポーツライフ。 早朝6時27分にパリ東端にあるエティエンヌ・フーベルト宅に到着。プロのカヤック選手でありキャラバンアスリートである彼は、パリ最大の公園ヴァンセンヌの森近くに住んでいます。今日は止まることのないスポーツマンとしてのトレーニングとその姿を追っていきます。 多様なルート - バルカン半島のバイクパッキング。 フリーダイビングチャンピオンでありキャラバンアスリートのギヨーム・ネリーと彼のパートナーが、南ギリシャから彼らの故郷ニースへとライドします。 ギヨーム・ネリー：カフェでダイブ。 フリーダイビングチャンピオンでありキャラバンメンバーのギョーム・ネリーについて理解を深める魔法のような5分間。5分間息を止める彼を見つめ、超人スポーツを達成するために必要なことを理解する時間。 1％ For The Planet - アレクシア・バリエール氏 キャラバンアンバサダーでありプロセーラーであるアレクシア・バリエール氏の事業4myplanetと、カフェ・ドゥ・シクリステが1% For The Planetを通じて彼女の将来的プロジェクトにいかに寄与するかについて語りました。

エティエンヌ・フーベルトのスポーツライフ 早朝6時27分にパリ東端にあるエティエンヌ・フーベルト宅に到着。プロのカヤック選手でありキャラバンアスリートである彼は、パリ最大の公園ヴァンセンヌの森近くに住んでいます。35歳の彼には、湖と木々、野原、レクリエーション施設からなるこの人工保護区近辺の環境は相応しいと言えるでしょう。アルデンヌの田園地帯で育った彼は自然とアウトドアへ情熱を持ち、水中で過ごす時間やバイクに乗っている時にリラックスできるのです。 1日の最初のトレーニングを始める前に、彼は軽い朝食と濃いコーヒーで迎えてくれました。現在、彼はフランス代表チームへの選抜と、パリで開催される 2024年オリンピック代表になる機会に向けて準備中。 今日は、比較的に年齢が高くなっても止まることのないスポーツマンとしてのトレーニングとその姿を追っていきます。彼のコーチであるフィリップは、エティエンヌを途方もない「エンジン」を備えた勤勉なアスリートであり、肉体的にも精神的にも最後までやり遂げる競争心溢れる存在であると説明します。 今でも彼を駆り立てているのは競争への渇望であり、肉体の限界を押し広げています。しかしフィリップは、エティエンヌの陽気で前向きな性質についても説明しています。これは、彼だけでなくチームメイトにも役立つ特徴です。 「彼がチームや日常生活にもたらす生きる喜びは、非常に助けになるのです。」 エティエンヌは過去5年間パリでの生活に順応してきましたが、自然の中で過ごすほうがはるかに快適な様子。この時期のパリやイル・ド・フランスでは珍しく、今日は天気が良く気温も良好です。 世界選手権で3度勝利を収めた金メダリストと一緒に、トレーニングセンターであり2024年のオリンピックではボートとカヌーのイベントが開催される場所である、ヴィリエ＝シュル＝マルヌのスタッド・ド・フランスに向かいます。エティエンヌは年間800時間のスポーツを行うのです。彼の時間の50%を占めるカヤックセッションに加えて、クロスカントリースキー、水泳、ランニング、そしてもちろんサイクリングによるコンディショニングを実施します。エティエンヌは大のグラベル愛好家で、トレーニングの帰りに寄り道することがよくあるようです。 チームに挨拶した後、彼は最初のセッションに向けて着替えに。必要な筋肉を目覚めさせるためのウォームアップセッションを備えたシングルシーターカヤック（K1）を使用し、加速と回復を伴うさまざまな動きを繰り返します。エティエンヌはすぐにフルフローに入り、シングルシーターテクニックの基本を網羅。その後、有酸素運動のウォームアップを行って終了します。全力を注ぎ込みますが、セッション2のためにエネルギーをセーブ。 "チームメイトのスティーブンと2人乗りのカヤック (K2) に乗っている最中。ボートを準備し連携して作業するのに時間がかかるため、熟考して作業を行う必要があります。パフォーマンスと振幅に取り組む全体的なダイナミクスが必要であり、最終的な調整後、今後数週間に行われる選抜に向けてボートをチェックします。 フィリップとの2セッション報告で、この美しい一日を締めくくります。 カフェ・ドゥ・シクリステ一同、エティエンヌの幸運を祈っています。" Further riding Caravan: Étienne Hubert As a World Champion sprint canoeist, cycling has always been a key part of my training routine but also a great way to socialise and explore hidden routes. VIEW MORE A Mont-Blanc Gravel Tour with Etienne Hubert After the last few months of training and the Olympics in Japan, I find myself constantly craving nature. I’ve thought about doing a Gravel tour of Mont Blanc for so long, so this seemed like the perfect time. VIEW MORE エティエンヌ・ユベール：パリの夜。 バイクライドには冒険が至るところに存在します、冬のパリにさえも。オリンピックカヌー選手でありキャラバンメンバー、エティエンヌ・ユベールとカヤックプロ2名がパリの夜を走ります。 VIEW MORE エティエンヌ・フーベルト - エモッソン湖。 キャラバンアスリートであるエティエンヌ・フーベルトと撮影に関して話すと、「君が気に入りそうなものがあるよ」との答え。彼の予測に間違いはありませんでした。 VIEW MORE

エティエンヌ・フーベルト - エモッソン湖 キャラバンアスリートであるエティエンヌ・フーベルトと撮影に関して話すと、「君が気に入りそうなものがあるよ」との答え。彼の予測に間違いはありませんでした。 34歳のオリンピックカヌー選手は、おそらく最後の参加となる2024年パリオリンピックに向けて準備中。モチベーションは高く、決心は強固。 国際的な舞台でこれほど長く活躍する選手は非常に少なく、エティエンヌは間違いなくその1人。肉体的、そして精神的に鉄人的な強さを持ち、厳しいトレーニングに打ち勝つライフスタイルを保っています。 自然に囲まれた広大な空間、アドベンチャーがバランスを保つ鍵となっています。大自然の中で2日間にわたって行われるミニマルな瞑想的体験に招待されたのです。 エモッソン湖の標高2000メートルにあるスイスへのエスケープ。新鮮な山の空気を吸い込みながらのトレーニング。 10月初旬、雪が降る中到着。小さなテントの横には5メートル以上のピンクのカヤックが置かれていました。 エティエンヌがグラベルバイクに乗って現れ、カヤックを背中に担ぎ湖畔まで下降。 カヤックを水に浮かべると完璧なバランスで乗り込み、漕ぎ始めました。 もっと読む エティエンヌ・ユベール ジュニアレベルとシニアレベルの世界チャンピオンであり、オリンピックで7位に入りましたが、今でも常に学んでいます。 もっと読む と行くモンブラングラベルツアー 2024年パリオリンピックが間違いなく最後の参加となるでしょう。全精力を尽くし勝つことを目指し続け、最後まで力を出しきろうと思っています。 もっと読む エティエンヌ・ユベール：パリの夜。 バイクライドには冒険が至るところに存在します、冬のパリにさえも。オリンピックカヌー選手でありキャラバンメンバー、エティエンヌ・ユベールとカヤックプロ2名がパリの夜を走ります。 もっと読む 多様なルート - バルカン半島のバイクパッキング。 フリーダイビングチャンピオンでありキャラバンアスリートのギヨーム・ネリーと彼のパートナーが、南ギリシャから彼らの故郷ニースへとライドします。 もっと読む

アルバ＆ミケーレ：農場から表彰台へ 2022年6月中旬、コモ湖から約30キロ離れたイタリアアルプスの町ソンドリオは重くのしかかるような暑さ。ガリバルディ広場は太陽の日差しに包まれ、日陰のある小さな通りでは石造りの建物から予想外に新鮮な空気が流れています。町の約2万人の住民は、ほとんどがヴァルテッリーナ渓谷の中心部に住んでおり、その他の人々は山腹の小さな家々に住んでいます。 午後半ば、これらの小さな集落の1つで、全身奇妙な白いオーバーオールとヘルメットを身に着けた2人の人物が、古い石造りの農家の下をいくぶんロボットのように移動しています。 森の端にある牧草地には、色とりどりの立方体が地面に置かれています。2人の「宇宙飛行士」は、数メートル離れた木のふもとで忙しそうです。木の最も低い枝の1つにある黒い点に、彼らは注目しているように見えます。足元にはカラフルなボックスが1つ置かれています。これらの箱はよく見ると蜂の巣であり、2人は養蜂家です。猛暑の中、巣箱の全個体群は近くの木の枝に突き刺して定住することを選択しました。 2日間にわたって、養蜂家はミツバチを無事に家に帰らせようと試みていました。彼らのテクニックは初心者の私たちにとっては奇妙な儀式のように見え、数メートル離れて観察しています。群れは最終的に1つのブロックに入って巣箱に戻り、そこを家とするわけですが、それがいつになるかは誰にもわかりません。しかし、この2人の地球外生命体が実際に誰であるかはわかっています。養蜂をおこなっている様子より、イタリア代表チームのキットを身につけて世界最大のレースに参加している彼らを見ることに慣れてはいますが。その分野を知っている人や、すでに山岳スキーを試したことがある人にとって、超人的なスタイルで競技を制覇する彼らには、地球外生命体の称号は適切だと言えるかもしれません。 アルバ・ディ・シルヴェストロとミケーレ・ボスカッチは、どちらも山岳スキーにおける世界最高エリートサークルに属しています。彼らの成功について触れると、2人とも非常に謙虚な態度を示します。おそらく山が常に謙虚さを助長してきたからでしょう、それともすぐに見せびらかさないのかもしれません。蜂のお世話の方が嬉しそうなのです。アルバとミケーレは驚くような静けさを持ち合わせ、生活とトレーニング全てを分かち合っています。 「山を走るときは一緒にスタートをし、しばらくすると私がスピードを上げてアルバより高いまで登ります。下降する時にまた会うのです」とミケーレ。 ステルヴィオ峠をバイクで登る2人を見てきましたが、トレーニング中に笑い合っているというわけではありません。ミケーレは、同じように有名な彼の父グラツィアーノ・ボスカッチは今でも肉体を整えることを大切にしていると説明します。 「キャリアを通じて怪我をしたことがありません。フォームが崩れた際には父に相談し、トレーニングで少し緩めて、疲労が薄れるのを待つ間は負荷を減らします。」 議論の余地のない成功の単純な秘訣は、アルバが世界で3番目に優れたスキーヤーであり、ミケーレが2022年に世界最高のスキーヤーであるという事実を説明していると言えるでしょう。尊敬すべき精神です。 村の大工であるグラツィアーノは、スキー登山への情熱を息子のミケーレに伝えただけでなく、土地への愛情も教えました。6年前にミケーレは3頭の牛のために納屋を建て、その後3頭の牛は小さな群れになりました。彼は農地に誇りを持っており、壮大な動物が暮らす納屋のツアーをしてくれました。 競技のハイシーズンにはミケーレの祖父が訪れ、牛の世話をします。そしてアルバも昨年の春からミツバチに専念しています。彼女が保有する巣箱は11個あり、年間200キロ強の蜂蜜を確実に生産します。 「友人が養蜂を始め、そのアイディアは素晴らしいと思いました。オンライントレーニングを勧められ、新しい興味が生まれたのです。」 ミツバチと牛と共に暮らしながら、2人は12ヘクタールの土地を運営し、有機農産物の栽培に専念しています。トラクターのハンドルを握るアルバの笑顔を見ると、彼らがこの農業生活にうまく適応していることがわかります。彼らのプロスポーツのキャリアを妨げるどころか、バランスをとるために不可欠な要素であるようです。 数か月後には雪が農場を覆い、アルバのミツバチは力を合わせて巣箱の温度を上げて冬を乗り切り、ミケーレの牛は牧草地から降りてきて暖かい納屋で過ごすでしょう。同時に2人の農業従事者は世界最大の山岳スキーレースで力を発揮し、内なる動物の本能に働きかけることでしょう。 もっと読む アルバ・ディ・シルヴェストロ＆ミケーレ・ボスカッチ：ステルヴィオ峠。 ステルヴィオ峠のスイッチバックは、プロからアマチュアまでライダーにとって神秘的であり、魅惑的で威圧的、悪魔のようにタフで天使のような存在。 もっと読む Michele Boscacci Alongside skiing, my other passion has been MTB and now road riding. I use riding my bike as pre-season training and I train with Alba a lot on the bike; it allows us to spend time together and have fun whilst still ‘working’ at our own pace. もっと読む Alba de Silvestro For me there’s only one difference between cycling and skimo, it’s just the season. One is for winter and the other is for summer. もっと読む Anton Krupicka: Mount Blue Sky Mount Blue Sky sits at an elevation of 14,265 feet (4,348m) above sea level. The road to the summit happens to be the highest paved road in North America and presents a pretty compelling opportunity to cyclists. もっと読む

多様なルート：バルカン半島のバイクパッキング 2020年には、アルプスとヴェルコールの一部を横断しました。昨年はピレネー山脈を越え、12日後に大西洋で泳ぎました。バイクパッキングアドベンチャーは夏の恒例行事になり、今年はオードリーがフランスを越えた場所を求めていました。彼女は、過去にあまりにも短い時間だけ行ったバルカン半島が気になるようです。 私にとってのバルカン半島は『King Ottokar's Sceptre』に登場するティンティンと、Nicolas Herdsman著『The Use of the World』の最初の1ページを意味するだけ。これらの象徴的モチーフが頭の中で旅のフレームワークとなったわけですが。 11年前にフリーダイビング世界チャンピオンの称号を得た場所であるギリシャのカラマタから出発。アルバニアに向かって北西に進み、フェリーでイタリアに向かうルートを地図で見ると、ニースに帰る長い道のりを想像していることに気づきます。 しかし荷物をたっぷり積んだバイクで移動生活を送る期間は暑い夏の4週間しかありません。「できる限り遠くへ行くのよ」とオードリーはより現実的。 初日はいつも自分達のリズムを見つけ、大量の荷物とのバランスを学ぶライド。オードリーは従来の大きなリアパニアを使用し、私はフレーム全体に6つの異なるパックを配置したスタイルに挑戦。起伏の多いペロポネソス半島を通る最初のステージは、幹線道路を避けて1日平均約90kmで完走。主な敵は暑さ。毎朝4時半起床に切り替え、気温に対応していきます。正午までライドを続け、精神と脚に余裕があれば陽が沈み始める頃に2時間のライド。 アルバニアに着く前のギリシャ最後の都市、イオアニナに到着するのに6日間を要しました。 ギリシャを探索した後、私たちは山腹の礼拝堂側で寝た夜のこと、記念碑的なリオ・アンディリオ橋(かつては世界最大の吊り橋) を通ってコリント湾を横断したこと、賑やかなメソロンギの通りに遅く到着したこと、オードリーの誕生日にアルタ郊外で尾骨を打ったこと、村の居酒屋のタイル張りの床で昼寝をしてしまったこと、すべての食事にギリシャ風サラダがついてきたこと、を思い出します。イオアニナでは、休息の初日を楽しんでいます。私たちはよく眠り、城塞を訪れ、オードリーはヘアカットをし、ビタミンやミネラルを回復するために電解質水を2リットル摂取。 私たちは再びロードを進み国境に到着。最後のギリシャを堪能すべく「efcharistó」と「kaliméra」と人々に話しかけます。アルバニアに到着。国境通過は単なる行政上の手続きであり、広告ポスターの文字の配置が突然異なることに気づき国境を越えたことを認識します。しかし風景は嘘をつきません。アルバニアの入り口は広くて乾燥した渓谷の中心を通り、規則的な起伏のある広大な山の斜面に接しています。猛暑の影響があらゆる場所で感じられ、私たち自身の身体でも痛感します。灼熱の中緑の景色は黄色に褪せ、すべての車がアルバニアのリヴィエラ方向に向かっています。人けのない道を求めて山に向かうことにしました。 翌日、大きく曲がりくねった川に沿って朝のライドを楽しんだ後、ケルシーラのレストランで昼食をとります。出発する前にGPSが国道74号線を通らないルートをルートを勧めている事に気づき、マネージャーに確認を依頼。国道74号線は、地図上で大動脈の道として明確に指定されており、壮大な景観が約束されています。「通ってはいけない」という通知。インターネットで調べたところ（世界の危険な道路に特化したサイトを参照する必要がありました）、確かに安全ではなさそうです。私たちは難しい選択に直面。引き返してアルバニアを3日間で横断できる大きな国道を利用し、フェリーでイタリアに向かう (小さな国でもう少し長くサバイバルし、最終的にバイクでニースに到達する）。または国道75号線に向かって分岐し、アルバニアの山々のひと気のない場所を走るか、の二択。 この選択は、私たちの旅の地理的な目的の放棄という予期せぬ結果になり、自由になったのです。ペダルを踏む脚は柔らかくなり、荷物が軽く感じます。冒険の最も純粋な本質である未知の側面が剥き出しに。バルカン半島の最も暗い深みに行くかもしれないと想像し始めます。オードリーはこの好転に歓喜し、旅程に同意するのにかかった時間はわずか10日でした。 私たちは国の真の側面を発見し、大自然でのライドにおけるニュアンスを理解し、グラベルバイクのワイドタイヤに感謝すべき地形に挑戦。マケドニア、コソボに入りアルバニアに戻る、というパターンを繰り返します。 アルバニアアルプスのモンテネグロ国境に近づきます。 刻まれたレリーフに多少疲れを感じ、忘れかけていた地中海に再び近づいた頃には3週間以上が経過していました1400キロが表示され、旅の終盤へ。ニース、ローマ、モンテネグロ、そして最後にドゥラスでフィニッシュしたいと考えていました。 ドゥラスはアルバニア沿岸の主要港で、そこからイタリアへ向かうフェリーが出航しています。旅の2段階間のリンクとして長い間考えていた必須の通路でもあります。アルバニア到着後から3日間で行くこともできました。イタリアでライドできなかったことは残念ですが、その代わり暑く、張り詰めた空気の流れる多種多様な国「Shqipëria」を堪能することができました。ドゥラスの中心部は探索に最適なように見えますが、17時間のフェリーと10時間の電車での帰路に備えて、飲み物や地元のお菓子を購入するためにマーケットに立ち寄るのみ。 来年夏の冒険を心待ちにしています。 もっと読む カフェでダイブ フリーダイビングチャンピオンでありキャラバンメンバーのギョーム・ネリーについて理解を深める魔法のような5分間。5分間息を止める彼を見つめ、超人スポーツを達成するために必要なことを理解する時間。 もっと読む ピレネー山脈の横断 毎夏、親しい友人達とアドベンチャーの旅に出かけます。去年はバイクパッキングでアルプスを巡り、今年はピレネー山脈に挑戦しました。 もっと読む 農場から表彰台へ アルバとミケーレは山岳スキーにおいて世界トップクラス。彼らの成功について触れると、2人とも非常に謙虚な態度を示します。嬉しそうにミツバチのお世話をしながら。 もっと読む マウント・ブルースカイ マウント・ブルースカイは標高4348メートル。北アメリカで最標高の舗装ロードがあります。サイクリストに最適な場所。 もっと読む

マウント・ブルースカイ マウント・ブルースカイ（旧マウント・エヴァンス）は標高4348メートル。北アメリカで最標高の舗装道路は、海嶺のラインに沿うように広がり、訪問者を南東から山頂へと導きます。標高の高い山頂に舗装道路が作られることに賛同はしませんが、サイクリスト達にとっては重要な存在となっています。舗装道路は14キロの長さ。 アイダホ・スプリングスからのスタートは2130メートルのクライムと48キロの走行距離と比較的ライドしやすく、アイコニックなコロラドロードレースMount Evans Hill Climbのルートでもあるため選ぶライダーが多いですが、私とパートナーのアントンは近隣のボルダーからライドをすることにしました。 長い1日を共に過ごす楽しみと、短い夏を存分に楽しむ1日がかりのアドベンチャーへの興奮から、早朝5時半に出発。標高獲得4267メートル、116キロの距離、そして山頂。そこからの帰路も勿論あります。 泥の景色とアイコニックなコロラドの道路を含めたルート。ウォームアップと呼べるような走行をする前に舗装されたマグノリアロードのスイッチバック（箇所によっては傾斜18%）でグラベルライドを行い、インディアン・ピークの素晴らしい景色が広がるピーク・トゥ・ピーク・ハイウェイを走ります。 そこからは日陰の泥道クライムがGamble Gulchへと続き、街の中心を通ってぴったりな名前のOh My God Roadへ。古い鉱業の前哨基地から観光地へと変貌したアイダホ・スプリングスへ向かい、ライドのハイライトへと入ります。 サイクリングに情熱を注ぐことは、ガソリンスタンドの外で休憩することでもあります。10年前の予想を遥かに越えるジャンクフードと冷たい飲み物に囲まれる機会が増えたと言えるでしょう。アイダホ・スプリングスのガソリンスタンド（長距離走行では快適な親しみ深い場所）で休憩をとり、缶コーヒーと菓子パンで残り半分のクライムに備えます。休憩のおかげで若返った気分を堪能しながら、ブルースカイのクライムを始めたい気持ちが高まります。 最後45キロは途中のアイスクリーム休憩を挟み、シカゴ川までの950メートルのクライムを経てEcho Lake Lodgeへ。残り22キロの舗装道路を走ると即高地へと抜け、山の南側に沿って進むため、地平線の低い点を通る前に尾根の北東側を横断。 この季節特有の風は強く、風邪を避けることができる南側へ尾根を越えるまで向かい風が続きます。雪の吹きだまりに沿って走り、ツンドラの斜面とその下の高山湖を交互に見下ろします。暗いカーテンのように尾根から落ちる、高山ロッククライミングの目的地であるブラックウォールの素晴らしさを堪能。 私たちが進み続けている間、シロイワヤギが道路沿いの丘中腹に点在していました。山頂への6.4キロはスイッチバックが続き、曲がる度に向かい風、追い風、と交互に風の向きが変わります。 午後4時半前に山頂到着。うすい空気、強い風、降り注ぐ太陽。舗装道路があるために比較的アクセスしやすく、車やモーターバイクでの訪問者が山頂に群がります。マウント・ブルースカイ山頂、4267メートルの標高から見る景色はワイルド。山頂自体は自然の中とは言い難く、舗装道路が通るということは自然を失うということに繋がるのです。 しかし、コロラドの標高4267メートル以上の山頂にアクセスできること（ブルースカイ、パイクスピークは舗装道路とラック式鉄道が完備）は、魅力的な側面だと言えるでしょう。 列に並んでサイン前で写真撮影をした後、長い下降ライドを始めます。ループの終わりに相応しい、美しい尾根に沿った舗装道路Mestaa’ėhehe Pass Roadを選択。風は相変わらず思うがままに吹き荒れていましたが、Mestaa’ėhehe山の短いクライムの際には運良く追い風に。そこからの88キロを飛ぶように自宅まで走行。 もっと読む キャラバン：アントン・クルピチカ。 サイクリングアドベンチャー、特に数日間にわたるバイクパッキングをこよなく愛しています。身体を使ってアウトドアで過ごし、美しい風景を見るのが魅力です。 もっと読む アントン・クルピチカ：冬との別れ ライドはジャーニーそのものであり目的地は重要ではない、と言われていますが、アントン・クルピチカとヘイリー・ムーアはコロラドの山々を巡る旅で両方の重要性を示しました。 もっと読む 隠れた場所：コロラド州ボルダー ロッキー山脈の東側麓にあるボルダー（人口約10万人）は、サイクリングをはじめとしたアウトドアスポーツに理想的な場所。 もっと読む ギヨーム・ネリー: ピレネー山脈の横断 毎夏、親しい友人達とアドベンチャーの旅に出かけます。去年はバイクパッキングでアルプスを巡り、今年はピレネー山脈に挑戦しました。 もっと読む

アルバ・ディ・シルヴェストロ＆ミケーレ・ボスカッチ：ステルヴィオ峠 ステルヴィオ峠のスイッチバックは、プロからアマチュアまでライダーにとって神秘的であり、魅惑的で威圧的、悪魔のようにタフで天使のような存在。テレビで放送されたジロ・デ・イタリアの様子と、過去と現在の白黒画像やオンラインのデジタル高解像度画像まで、その魔法は際限なく伝わります。人工道路がヨーロッパの壮大なドゥオーモや大聖堂と同じくらい美しくなり得るのでしょうか？情熱的なサイクリストにステルヴィオの名を口にすれば、献身的な光が目に宿るでしょう。 アジアからアメリカ、ストックホルムからシドニーまで、世界中の人々が各自のスピードで2578メートルのクライムを行いに訪れます。素晴らしい試練、そして何より誇らしい名誉の証のために。 キャラバンアスリートであり、プロアルペンスキーヤーのアルバ・ディ・シルヴェストロとミケーレ・ボスカッチはこの巨大なクライムをよく知っています。登りルートが始まるボルミオから車で約1時間の場所に住んでいる二人は、夏期にはスキーをバイクに取り換え、トレーニングを行います。 偉大なクライムは単なるトレーニングとして存在するのではありません。ミケーレはボルミオから山頂まで21キロのレース、Re Stelvioヒルクライムイベントに頻繁に参加しています。Skimo世界チャンピオンである彼は「ピュアサイクリスト」を追い抜き、1:06:13の記録で優勝。寸差でプロがレースを行う（KOMは現在1:00:56）事を考慮すると、ミケーレがいかに山に慣れているかが伺えます。 今日は、アルバとミケーレは1時間半弱で共に山頂ゴール。彼らのライドを見ると苦しさは全くなく、少しの汗とイタリア人特有の素敵な笑顔を見せ、まるで簡単に見えてしまいます。スピードを出す車やモーターバイク、他のサイクリスト達に混じって山頂に到着。第2シーズンに向けて脚を鍛えるプロライダーの姿もあります。彼らに追いつくようなペースでアルバとミケーレはゴール。 勝者のゲームであり、彼らは自らの環境での勝者と言えるでしょう。「サイクリングとSkimoの唯一の違いといえば季節のみ。片方は冬で、もう片方は夏。」とアルバ。 ステルヴィオ峠の美しさに関わらず、絶景の中で行うクライムの興奮はエンジン音に妨げられます。ライダーが感じる自由と孤立感は台無しになってしまうのです。ライドロケーションとしてのステルヴィオ峠の名声は低下していると言えるでしょう。ラルプ・デュエズやヴァントゥのように、行ってみるべき場所であることは間違いありませんが。しかし他にも素晴らしいライドロケーションが同地域にあります。「オフシーズンのトレーニング場所としては悪くない」とミケーレ。 サイクリストやモーターサイクリスト達は山頂で施設を利用したり、絶景を見下ろし写真撮影を行います。アルバとミケーレはレストランを通り過ぎ、ジャーマンサンドウィッチという最も魅力的な選択をし、下降に必要な脂肪分と炭水化物を補給。 重力と山頂の風が肉体と手を冷やすため、高標高ではレイヤーを重ね、グローブを身につけることが重要。 ミケーレとアルバはステルヴィオ峠をリズム良く降下。数百時間に及ぶ山でのトレーニングで得た技術が感じられるライドです。ラインを選び沿って走る、スタイルのある優雅さで下降。次の目的地Lago di Cancanoでのクライムに向けて進みます。チャンピオンアスリートのトレーニングは終わりがありません。 もっと読む エティエンヌ・ユベール：パリの夜 バイクライドには冒険が至るところに存在します、冬のパリにさえも。オリンピックカヌー選手でありキャラバンメンバー、エティエンヌ・ユベールとカヤックプロ2名がパリの夜を走ります。 もっと読む AキャラバンメンバーEtienne Hubertと行く、モンブラングラベルツアー 数ヶ月のトレーニングと日本でのオリンピック後、自然を強く求めていました。モンブランでのグラベルツアーに参加することを長い間考えており、まさに今が絶好の機会。 もっと読む ギヨーム・ネリー: ピレネー山脈の横断 毎夏、親しい友人達とアドベンチャーの旅に出かけます。去年はバイクパッキングでアルプスを巡り、今年はピレネー山脈に挑戦しました。 もっと読む アントン・クルピチカ：冬との別れ。 ライドはジャーニーそのものであり目的地は重要ではない、と言われていますが、アントン・クルピチカとヘイリー・ムーアはコロラドの山々を巡る旅で両方の重要性を示しました。 もっと読む

ミシェル・ボスカッチ ロンバルディアのアルボザッジャ生まれ、スキーを始めたのは6歳の時。父親のGrazianoはプロスキーヤーであったために、自然と同じ道を選択しました。練習のためにスキーにロープをつけて引っ張ってくれたものです。山とスキーへの愛は間違いなく父親譲りで、彼のレース観戦に行き、景色や雰囲気に圧倒されました。14歳の時に初レースに参加、結果として父親が引退した翌年2008年にはイタリア代表としてレース出場することになりました。彼は今でもトレーニングを一緒に行い、時折レースにも参加します。私の主なコーチであり、プロのSkimoレーサーとして助言を与えてくれる存在です。 Skimo（ski mountaineeringの略称）は2026年にオリンピック種目となる予定です。そして開催地はここイタリア。もちろん私の焦点はそこにありますが、おそらく同種目には既に年齢が高すぎるかもしれません。爆発するようなエネルギーを必要とするため、若い世代が有利となるでしょう。しかし、試してみる価値はあります。美しい山でレースに参加するだけで幸せなのですし。 もちろん勝利の特別な感覚も無視できませんが、適したエネルギーを感じて楽しむことができれば満足です。2022年は私にとって非常にいい年です。Pierra Mentaで3度目の勝利を収め、世界チャンピオンとなりました。アルバ（ミシェルの妻でありキャラバンメンバー）が今年のPatrouille des Glaciersで優勝したのも嬉しいことでした。私は2位でしたが！ スキーに加え、MTBやロードライドにも夢中です。スキーができない夏季に父親が紹介してくれたスポーツで、シーズン前のトレーニングとしてバイクライドを取り入れています。ランニングや他のトレーニングは一切しなかったのですが、今はランニングとライドを組み合わせたハードなワークアウトを行っています。垂直に進むランニングイベントで最近優勝しましたが、ウルトラマラソンイベントはしばらく休む予定です。バイクがやはり最も楽しく、私が得意とするドロミテで行われるヒルレースに参加しようと思っています。アルバとバイクでトレーニングを頻繁に行なっており、各自のペースでトレーニングをこなしながら一緒に時間を過ごすことができるのが魅力です。23頭の牛やミツバチの群生に囲まれながら、農場をランニングすることもあります。 instagram @micheleboscacci strava Michele Boscacci “ どこでライドする？ドロミテではライドを楽しみ、ステルヴィオ峠やガビア峠でのヒルレースに参加することもあります。MTBダウンヒルも含め、ドロミテは美しいプレイグラウンドと言えるでしょう。” “ なにでライドする？MTBをライドして育ち、今ではトレーニングや楽しむためにロードライドをしています。アルバとバイクでトレーニングを頻繁に行なっており、各自のペースでトレーニングをこなしながら一緒に時間を過ごすことができるのが魅力です。” “ なぜライドする？スキーに加え、MTBやロードライドにも夢中です。スキーができない夏季に父親が紹介してくれたスポーツで、シーズン前のトレーニングとしてバイクライドを取り入れています。” その他ストーリー バイクスキー：新しいデュアスロン メルカントゥール国立公園の奥深く、雪に覆われた山頂に囲まれた標高1600メートル地点。ピックアップトラックに載せられた2つのギア。 もっと読む サミット・シンフォニー 数時間のクライムと雪でのスキーを楽しむことほど、コート・ダジュールの冬を終えるのに相応しい方法はないでしょう。 もっと読む キュータイ探索、チロルの魅力 私にとって特別な存在であるキュータイの山頂は雪が積もり始め、スキーシーズン前のクライムに最適な場所です。 もっと読む キャラバンに戻る