ラ・フルネーズ

1950年のツール・ド・フランスでのステージ15の逸話を知っていますか?74キロを進んだ地点でライダーの半分がバイクを降り、海へと飛び込んだのです。

リヴィエラ の猛暑はそうせざるをえない暑さです。グランド・ブークルを止めるほどの暑さ、それを炉のような暑さを意味する「ラ・フルネーズ」と呼びます。

重苦しく聞こえるかもしれませんが、実際そうであるとも言えます。マドン峠を登る日を間違えると、背中に熱射が射し続けるだけでなく、地面の岩からの照り返しが顔に当たり耐え難い暑さになります。

ラ・フルネーズは通常7月に始まり、8月末まで続きます。夏の盛りにはツール・ド・フランスと学校休暇、コルシカ島への旅行、ヴィルフランシュの海岸での食事、氷をたっぷり入れたロゼワインを楽しむことができます。

セミが茂みや木で鳴いているのが聞こえ、夏が真っ盛りであることを伝えています。地中海の暑さはオリーブやシトラスフルーツ、そして大切なグレープを実らせます。ラ・フルネーズの日差しが育てた作物です。

ヨーロッパ北部のコンクリートは約50度で溶けてしまいますが、30度を越える夏日のロードでは簡単に達してしまう温度です。ロンドンのM25でこれが起こった際には大きな混乱を招き、イギリスより気温の高いフランス、スペイン、イタリアでなぜ同じことが起こらないのかという疑問が湧きました。答えは状況に即したエンジニアリングにあります。

道路のエンジニアと同じように、サイクリストも暑さに対する解決法を見つけることが可能です。

日出、日没時間のライドで暑さを避け、地平線に現れ沈む大きな黄色の太陽を眺めることもおすすめです。

山の新鮮な水が溢れる川でひと泳ぎし、ラ・フルネーズの猛暑を乗り越えて。

テュリニ峠のクライムを始める前にVesubie渓谷で涼むのもいいでしょう。またはヴァンス峠の後ろにあるGorges du Loupで休むのもおすすめです。

そして最も素晴らしい対策の一つとしては、可能であれば2000メートル以上の高山地点へ登り、より新鮮な空気を楽しむのがおすすめです。3つの山ルート 種類の選択肢があります。

そして最後に大切なのはアパレルのエンジニアリングです。ラ・フルネーズのラベルがあるフルーレットは、7年にわたるニースの夏を経て改良された、猛暑でのライドに相応しい軽量素材のジャージです。

全ての解決法を合わせたライドの最後にロゼワインを加えて。

Fleurette