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オダックスの起源

Audax (adjectif latin): audacieux, qui a de l'audace. Voir aussi: hardi, intrépide, aventureux, déterminé, courageux.

オダックスの起源

Randonneuring、耐久サイクリング、長距離、ウルトラサイクリング、ブルベなど、様々な種類があります。私達はオダックスを優先しています。定義には僅かな違いがありますが、共通項は長距離です。いつから長い距離が好きになったのかわかりませんが、今ではDNAの一部のようになっています。

例えば 地点から地点への走行、もしくはチュリニ峠を一日中走り回るにしても、多くのルールは設けません。身体の限界に達するまで走行するのです。コミュニティの歴史は100年以上にわたり、走行カタログが存在します。友情を大切にしたライダーや独走を好むライダー、競争を好むライダーなど、真に美しい情景を垣間見ることができます。


オダックスの起源

オダックスは1897年にイタリアボーダーをまたいで始まりました。バイクレースの人気が高まり、人々はクラシックなものとは違うスタイルを求めるようになりました。可能性の限界を試し、障害を乗り越え、ライダー同士の争いを減らすフォーマットです。ペーサーもなくサポートもない、ライダーがロードとただ向き合うサイクリングのピュアな形。

Vito Pardoという名の男性が先頭に立ち、ルールが決められました。ローマからナポリへグループ走行を18時間以内に行うものです。エントリー費は5リラ、完走するとバッジが授与されました。距離は230キロ、現在の長さと比べると短く感じますが、当時のロード状態と使用可能な装備を考慮すると、レースが「zinzins」(狂気)と呼ばれた理由が想像できます。


オダックスの起源

18時間後、9人のライダーがナポリに到着しました。新聞が彼らの達成を、「Audace」(大胆)と称しました。オダックスはここから生まれたのです。ナポリ側も負けてはいられないと挑戦し、数週間後には20人のライダーがローマに到着しました。両サイドのグループが集まり、オダックスの距離は200キロ、日没前にグループで完走する事が決められました。オダックスイタリアはこうして生まれ、イタリア中にオダックスグループが形成されました。

オダックスの起源

国境を越え、フランスにもオダックスのニュースは流れました。前世界記録保持者であり、ツールドフランスの初代オーガナイザーであるHenri Desgrangeがフランスにグループがいないことを嘆き、レースから引退したライダー達の新たなチャレンジとしてぴったりだと思いつきました。1903年の夏、オダックスイタリアのグループがパリまで走行することを決めました。Desgrangeは完走可能なライダーを厳選したグループを形成することを提案し、イタリアグループの先を走るよう計画してl’Auto新聞に追わせました。

1904年には、Desgrangeはオダックスフランス協会を設立する声明を発表し、同年春にはAudax Club Parisien (ACP)の設立と最初の走行を成し遂げました。パリからガイヨンのルートで、37名の参加者のうち29名が完走しました。各自メダルを受け取り、オダックス走者として称されました。以来オダックスは、フランスのサイクリングカレンダーに記されるイベントとなり、ツールドフランスやパリ〜ルーべと同じように新聞に掲載されます。


オダックスの起源

オダックスの人気が高まるにつれ距離も長くなり、1908年には400キロ以上となりました。しかし、全ては上手くいくばかりではありませんでした。1921年にACPはライバル新聞l’Echo des Sportsのイベントサポートを行いました。その後Desgrangeは、ACPのオダックス公認権利を廃止しました。それまではオダックスはグループでの一定スピード走行でしたが、Desgrangeが作り出したこのルールを使用できなくなったACPは独自のルールを生み出しました。Brevet des Randonneurs Francaisの誕生です。ライダーは自分の好きなペースで自由に走行できる決まりを作り、時間制限さえ守ればいいものとしました。

パリ・ブレスト・パリのようなイベントには2種類の形式が存在するようになりました。1つはランドヌール、もう1つは毎時20キロのオダックスルールのもの。以来、オダックスには主に2種類あり、ランドヌールと、伝統的なグループ走行の
Euraudaxとして知られる形式です。


オダックスの起源

オダックスは世界中で知られるものとなりました。各国にオダックス協会があり、それぞれ個性を持っていますが、ローマからナポリへと走った当初の哲学は保っていると言えるでしょう。フランスを斜めに横断、もしくはロンドン・エディンバラ・ロンドン、パリ・ブレスト・パリ、TransOz、TransAm、TCRであっても、全ての走行でライダーは「audace」(大胆)であることが求められます。正当な精神を持ち、信頼性のあるブルベカードにスタンプを押すことが求められます。


オダックスの起源

オダックス走行にはある種の精神状態が必要です。レースに勝つことが重要ではなく、新しいことを発見することが大切なのです。可能性を知り、限界を感じて自己発見をすること。新たなロードを見つけ出し、新しい仲間に出会うこと。現実逃避の目的もあるでしょう。参加し目的を分かち合う、競争だけではない魅了がオダックスにはあります。