富士山:世界の山々 #12

富士山は、他の山々とは違った独特の雰囲気を持っています。標高3776メートルという高さのみならず、地理的な位置や歴史、文化も関係しています。

富士山:世界の山々 #12

日本の国土約73%が山で覆われています。富士山のある中部地方には、1998年の冬季オリンピックの開催地として知られている素晴らしい長野の高地もあります。長野の東南、東京から約130キロ西へ行くと、平地と湖に囲まれた富士山が見えます。

富士山:世界の山々 #12

遠くから眺める富士山は雄大であり、雪に覆われた山頂が雲のうえに顔を出す様子は威厳があります。日本人は古代より富士山を崇め、山にまつわる伝統や信仰が今でも伝えられています。観光客の増加により、富士山の神秘的で神聖な側面は消えかけていますが、まだ人にそれほど知られていないエリアや道を通ると、山の神聖さが感じられます。

富士山:世界の山々 #12

東京のサイクリスト達にとっては、富士山へのアクセスは比較的簡単です。東京から富士山までの普通電車賃は安価であり、特急を選べば最寄りの駅まで1時間半で行くことができます。日本の電車では、バイクは完全にバッグに収納しなくてはなりません。安く簡単に入手することができるRinkoバッグ(バイク収納用ナイロンバッグ)が便利です。

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富士山を通常走行で登った場合、スタート地点にもよりますが、五合目で2,500〜3,000メートルの獲得標高が見込まれます。

富士山:世界の山々 #12
富士ヒルクライムレース(www.fujihc.jp) の公式ルートである富士スバルラインを通って五合目まで行くことができます。スバルラインの平均勾配は5%ですが、距離が長く、途中にある4つの休憩所を利用して調整することをお勧めします。
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スバルラインの他にも、五合目へ向かうルートがあります。中にはフェンスを越えてグラベルを走行するものもあり、通常地図には記載されていません。これらの隠れたルートを知る現地の知り合いがいる場合は、是非試してみてください。富士山の醍醐味はこのようなルートにあると言えるでしょう。

富士山:世界の山々 #12

世界の山々シリーズで、世界中のアイコニックなクライムについてお読みください。