マヨルカの山&クライム:プッジ・マジョー
トラムンタナ山脈のほぼ全てのロード建設を手掛けたParettiが思うように進めていたなら、マヨルカ最大のクライムを体験することはなかったでしょう。山頂へと続くケーブルかーの建設を3度試み、プロジェクトは中断されました。
テュリニ峠のように長くはありませんが、ソイェルからのカテゴリー超級では13.7キロとなっています。Michal Kwiatkowskiはどちらのクライムも熟知しており、プッジ・マジョーでのStrava最速記録33.12を6年間にわたり保持しています。平均的ライダーは45〜55分が妥当でしょう。
記録を伸ばす必要がなく、トレーニング中でない方は、ソイェルをスタートして「スペインで最も美しい村」と言われ「ゴールド渓谷」と呼ばれるオレンジ果樹園が広がるFornalutx村を介し、クライムをするのがお勧めです。古い石造りの建物間の狭いロードを走り、広場を抜けてクライムへと続きます。
地元官庁は訪問者の興味をよく分かっており、同サイドのクライムを完璧な仕上がりにしています。山頂のトンネルへ向かって大きなオープンスイッチバックを進むにつれ、反対側の渓谷とソイェル港を見渡す景色は益々素晴らしくなります。勾配6〜7%は程よく、自分のペースで進むことができますが、最後の数キロは急勾配となります。
Monnàberトンネルはクライムの最後を飾りますが、トンネルを抜けると岩場の間にCùber池が見え、一浴びしたい欲望に駆られるかもしれません。走り続けるともう一つのより魅力的なGorg Blau池が現れます。「山間の鏡」と呼ばれる池は地元の画家や詩人を虜にしました。
左側には山頂に軍用ドームが見えます。歴史資料によるとアメリカ人が同拠点建設の手助けをし、その使用に関して今でも物議を醸し出しているようです。ここまでの体力消耗度によりますが、山頂に向かって軍用に限られた多数のスイッチバックが見えるでしょう。
池を通り過ぎてトンネルを抜けると、山腹にサ・カロブラへの道が現れます。ここで心の葛藤が起きるかもしれません、クライムもしくは帰路に着く、もしくはひと泳ぎ?