コッペンベルグ:世界の山々#9

震える脚、ブラックフライデーの買い物バッグのように重い腕、息を吸うと火を飲み込んでいるような感覚があり、石が転がる道は困難極まりありません。吐きそうなほどの疲労感を感じている最中、車にはねられました。

1987年のthe Ronde van Vlaanderen (フランダースツアー)中にコッペンベルグで若いデンマーク人ライダー、Jesper Skibbyの身に起こったことです。限界に達し、Skibbyは石の多いロード走行を困難に感じていました。その時、レースディレクターの車に轢かれたのです。バイクも巻き込まれたため、彼のレースはそこで終わりました。事故後、長年の間クライムはレースから削除されていました。

コッペンベルグ:世界の山々#9

「Meldenの凸凹」として知られるコッペンベルグは険しく、スポーツの伝説的なライダーにも容赦ありません。ベルギー出身の有名なライダーEddy Merckxが、「バイクを肩に担いでハシゴを登るようなものだ」と言ったことがあります。

1976年にRonde van Vlaanderenが紹介されて以来、山頂までバイクを降りずに進めたのは5名のライダーのみでした。非常に優れたライダーであっても歩いて登るほかありませんでした。「フランドル拷問室」のあだ名はここで生まれました。


コッペンベルグ:世界の山々#9

ベルギーのフランドル、アルデンヌ地方中心アウデナールデ付近の村Meldenにコッペンベルグはあります。海面から64メートルほど上にあるたった682メートルの道ですが、場所によっては21%勾配を含みます。

ロードは非常に狭く、66,240個の丸石が2,760列に並び、勾配の急な部分には平均1列に24石が配置されています。シャープな石のインパクトは走行のタイミングを狂わせ、クライム走行を厳しいものとします。


コッペンベルグ:世界の山々#9

2002年にコッペンベルグは、整備された後でフランダースツアーに再び加えられました。セキュリティも整備し、丸石を再度配置し、道の幅も多少広くなりました。

コッペンベルグは、フランダースツアーのアイコニックでハードなクライムであることは間違いありません。是非制覇して見てください。走行後には有名なベルギービールがアウデナールデにあるフランダースツアービジターセンターで迎えてくれます。


コッペンベルグ:世界の山々#9

コッペンベルグを制覇したいと思うライダーや北へと無限な走行を行いたいと思う人には、フランダースでのサイクリングをお勧めします。

世界の山々シリーズで、世界中のアイコニックなクライムについてお読みください。





脚注:: 写真 Jered & Ashley Gruber / 本文 Dries Verclyte of Cyclinginflanders.cc