世界で最も美味しいピザ
世界で最も美味しいピザはイタリアではなく、国境からさほど遠くないアルプ＝マリティームにあります。
世界で最も美味しいピザは、想像を遥かに超える薄さです。高地の空気を含んだ生地がなせる技なのかもしれません。
世界で最も美味しいピザは、地元の豚から作られたハムとゴートチーズがトッピングされています。全てテーブルから手が届きそうな距離にある谷で作られています。90キロほど離れたニースから入手した塩気の効いたアンチョビが加えられることもあります。
世界で最も美味しいピザは、直径38センチですが32センチ幅のプレートにのせられてきます。大きくはみ出た様子が、贅沢な雰囲気を際立たせているのです。
世界で最も美味しいピザは、ボネット峠の麓に位置するSaint Etienne de Tinéeにある、Lou Ben Manjaの暖かいダイニングルームで用意されます。
世界で最も美味しいピザは、ホットチョコレートとエスプレッソと一緒に出されます。１つのマグで2さじの砂糖と混ぜ合わせ、素早く飲むのがコツです。
世界で最も美味しいピザは、ヨーロッパの高地から降下する、凍えるようなロードを走った後の青くなった唇に暖かさを戻してくれます。雪が降り始めロードが閉鎖される前の、秋の最後の週末にぴったりなメニューです。
世界で最も美味しいピザは、カフェ・ドゥ・シクリステ本社からさほど離れていません。南アルプスを登るたびに訪れる場所でもあります。ピザはいつでも素晴らしく間違いなくトップ１０に入りますが、バイクライド後に食べた生き返るような感覚には勝りません。
世界で最も美味しいピザの唯一の競争相手は、キアンティのガイオーレにある小さなレストランです。小さなキッチンが道の片側にあり、もう一方には太陽が降り注ぐテーブルが１つあるのみ。2008年エロイカ完走後に食べた思い出の場所ですが、詳しい話はまたの機会に。
ライド後のお気に入りの食べ物はありますか？
サイクリングに相応しいソウルフードに関しては、ザ・ベストシリーズをご覧ください。
