川へ連れて行って#5 :ゴードラスク
アルプ=マリティームの渓谷は、それを作り出している川や、沿って流れる川に因んで名付けられています。
ゴードラスクはドラマチックな渓谷を作り出すほど流れが強くありません。自然が作り出した冒険心をくすぐる小道のような川。
サイクリストよりハイカーに広く知られている渓谷であり、アルプ=マリティームのサイクリングルートを探す際に見つからないかもしれません。アドバイスを参考にして、是非探してみてください。
真夏の水星は高く、サイクリストの意識も高まります。まるで遺伝子に組み込まれたかのような、自然を堪能する気持ちが促されます。
山頂が3キロ以上空に突き出している「素晴らしき3,000」とアルピニストが呼ぶ、Mont Gélas、Mont Clapier、Mont Malédieの3つの山から流れる川、ゴードラスク。流れる水は極めて新鮮です。
行き止まりのクライムでは、山頂に向かうほかありません。ランドヌールによってベースとして使用されるParking du Contetでロードは終わり、「Le Pont du Contet」と呼ばれる橋を越えると泳ぐのに最適な場所があります。
渓谷にぴったりな木製でワイルドな美しさで知られている橋は、左側の川岸から右へとランドヌールが移動することができる限られた方法であり、Grand Capuletへ向かって東側のロードをクライムします。
熱気から冷たい水への温度差は大きく、深い息を吸い込みます。周りの環境との融合は格別で、実際に体験してみることをお勧めします。
リバースイミングと呼ぶかもしれませんが、実際は水に浸かって少し泳ぐ程度です。頭まで浸かり、流れに対抗して少しの間泳いでみましょう。川が全てを洗い流してくれます。
川へ自身を向けることは、渓谷に自身を向けることです。頭を出して目を開き、源を見つめます。素晴らしい景色と音色、世界で最も美しい映画でも実際の体験を越えることはできないでしょう。
もし、 8月のライドにこの泳ぎを取り入れる場合は、2つ目のクライムの後にぴったりのご褒美となるでしょう。泳いだ後は乾かし、再びキットを身につけて川に沿って山を降りるのみです。