Kongの帰還

彼は日中警察官として、夜は父親として、サイクリストそしてランナーとして全ての空き時間を捧げます。

彼はローカルなアマチュアライダーですが、アルプ=マリティームを登るスピードはプロ並みです。

昨年のL’Étape du TourGravel Roc d’Azur優勝者です。

アルプ=マリティームがもたらす自由な精神、アウトドア、トレーニングにのめり込んでいる彼の名前はKong Fùfùのニックネームで呼ばれる、セドリック・デュボアです。

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StravaセレブからL'Étape du Tour優勝者としての変貌は、2015年夏に始まりました。カフェ・ドゥ・シクリステ本社をニースに開いた直後のことでした。偶然私たちを訪れ、 「Man, The Myth and The Unmasking」 へ続くことになりました。

2020年始めに、驚くべき素晴らしいニュースが届きました。ツール・ド・フランス・グランデパール、L'Étape du Tourの両方がニースで行われるというものです。昨年のL'Étape du Tour優勝者がガイドになることは間違いないでしょう。

アルプ=マリティームについて最も知識が深いであろうと思われる男性に会いました。タイミングよくMont Férionのグラベルロードで冬のトレーニングを行なっているところでした。


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昨年の活躍は素晴らしかったですね。シーズンのハイライトを教えてください。

L’Étapeを目指して3年間もトレーニングを重ねてきましたので、素晴らしいシーズンでしたし、ハイライトはもちろん優勝したことです。

昨年冬のトレーニング中、Val Thorensのフィニッシュラインについて頻繁に考えていました。後で気がつくまで、いかに人気があり競争率が高いかということを知らなかったのです!私のトロフィーコレクションに加えたいものでした。

優勝した秘訣はなんですか?

競争率は非常に高く、L’Étapeはアマチュアサイクリストにとって最大のイベントとフランスでは考えられています。10月にルートが開示されるまで、様々な予想が出され、優勝したいライダーは早くから練習を始めます。16,000のエントリーチケットは半日で売り切れてしまうのです。

昨年のレースでは、ヴァル・トランスへと続く35キロの最終クライムでリードグループに入っているようにしました。25キロ地点で独走することになり、どうにか最後まで行って優勝することとなりました。


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今年のイベントは近くで行われると知って楽しみにしていますか?


身近な場所で行われると聞いて驚きました。レースの歴史としては、もっと神秘的な地域のルートが選ばれる傾向がありましたが、それも45年前の話です。


ツール・ド・フランス・グランデパール、L'Étape du Tourがここで行われるのは誇り高いことです。頻繁にトレーニングに来るプロに加え、ここ4〜5年で外国からニースにサイクリング目的で訪れる方の人数は急増しました。サイクリスト達がこの地域を注目していることは素晴らしいですし、イベントのおかげでより多くの方々が来てくれるでしょう。

L’Étapeのルートについてどうお考えですか?

ライダーにとって良い刺激となるでしょう。今年のL’Étapeのフィニッシュは素晴らしいと思います。テュリニ峠の後、ヘアピンカーブがいくつも重なるBaisse de la Cabanetteからの美しい降下を含む道のりをニースに向けて40キロ走り、エズ峠を登って下り、Grande CornicheとMoynne Cornicheを抜け、Promenade des Anglaisでフィニッシュします。

ルート以外にも見て欲しい美しい景色が多くあります。滞在を延ばして、Gorges du Cians、Gorges du Daluis、 Col de la Cayolle、Col des Champsなどの地域にも足を伸ばしてみてください。


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44歳になられたとお聞きしていますが、今のレベルをキープしていく秘訣は何ですか?リラックスしてのんびりしたいとは思いませんか?

まだ現役で続けられると感じていますし、より耐久性に焦点を当ててトレーニングをしています。今の季節だとSan Remoに向かって5〜6時間ライドすることが非常に楽しいです。イベントにエントリーするのに十分なパフォーマンスができていると感じています。

ライドを辞めることは想像できませんが、トレイルランニングやグラベルライドに移行することは可能性があると思います。体力的に無理だと感じた時、もしくはライドする時間が無くなったら辞めるかもしれません。アウトドアスポーツは大きな世界へとつながる窓であり、山々で過ごしライドをすることで都市の現実を忘れることができ、私たちが生きる世界に必要なことだと思います。


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ロードサイクリング以外にも可能性があるのですね?トレイルランニングやグラベルはクラシックな峠走行と同じくらい魅力がありますか?

1990年代にマウンテンバイクでサイクリングを始めました。フィットネスレベルを高めるためにロードに移行しましたが、グラベルロードやトレイルに自然と惹かれる部分があります。ロードバイクだけが全てではありませんし、トラックからの景色を変えるためにもグラベルを選ぶ場合もあります。

トレイルランニングも似たような理由です。マウンテンバイクやグラベルバイクでも行けない場所があります。トレイルランニングは限界を試すチャレンジであり、Mercantour National Parkの山頂を目指すものです。

どの分野でも楽しめますし、飽きることがありません。目的や季節、天候によってスポーツ分野を変えます。

冬季トレーニングにMont Férionを選んだ理由を教えてください。

モン・ヴァントゥ(グラベルのみ)と同じように、Mont Férionはニースの海岸から目にすることができる巨大な土地であり、尊敬の意を抱いています。クライムは長く厳しいもので、25分間は努力を継続しなくてはいけませんが、冬季は比較的楽になります。西側のスロープは太陽が降り注ぎ、なめらかとは言えませんが岩が少なくなっています。ニースの海岸からは80キロのループで、山頂からの眺めは格別です。


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グラベルライドとロードサイクリングの違いは何ですか?

私にとっての違いはシンプルです。ロードバイクだと6時間はライドし続けることができますが、グラベルバイクでは3〜4.5時間、マウンテンバイクでは3時間以下になります。私が住む地域ではフラットなロードがなく、4〜5時間後には疲れてしまいます。各クライムは勾配がキツく、回復する余裕がありません。マウンテンバイクも同様に、3時間後には肉体的に空になったような限界があります。

昨年Gravel Roc優勝を果たされました。MTBの初期キャリアとRoc d’Azurとの長い関係を考慮すると、素晴らしい結果だと思います。レースについてお聞かせください。

1992年に初めてRoc d'Azurジュニアチームに参加しました。レースはフランスのマウンテンバイキング・ナショナルカップ最終ラウンドとなり、2004年まで15回ほど参加し、最近では2016年と2017年に2回のRoc Marathonsを行いました。懐かしい感覚もあり素晴らしいものでした。技術的には難しくないトラックですがスピードが速く、80キロのコースをフルスピードで走り続けます。

グラベルコースでは、クラシックなRoc d'Azur のトラックを含みますが、難しい箇所を抜かした65キロとなります。インディアンサマーの時期にこのようなイベントを企画してくれた組織に感謝しています。300人のレーサーが集まり、次シーズンの新しいバイク展示も行われ、非常に楽しいイベントです。

グラベルライドのトレンドは続くと思われますか?

まだ始まったばかりで、1980年代のマウンテンバイクと同じような
印象です。大きな違いは、グラベルライドはコミューター、バイクパッキング、シクロクロス、ウルトラディスタンス、といったバリエーションが既にあることです。ルールも厳しくなく、サドルバッグやパニエバッグをつけたサイクリストや、より都会的なスタイルのライダーもいます。コードがなく、各自のグラベルに対する理解と取り入れ方が自由であることが人気の理由だと思います。グラベルバイクのルックと精神が好きなあまり、ロードで乗る人もいるくらいです。幅広い冒険が楽しめる多様性のあるバイクだと言えるでしょう。アメリカには興味深いバイクを作る多くのバイク製造者がおり、彼らのバイクに注目しています。

2020年7月5日まではロードサイクリングに重点を置く予定ですか?

もちろんです。全てのクライムを知り尽くしているとは思いますが、L'Étapeのルートを一気に走行したことはありません。ガイドサイクリストとしてルートを確認する予定ですから、これから深く知ることになると思います。楽しみなシーズンが始まります。


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ラフなライドを愛するKong Fùfùですが、L'Étape最初のクライムを紹介するためにロードに戻る予定です。コルミアーヌ峠はマウンテンガイドの一部であり、プロとアマチュア同様に、この夏多くのストーリーが生まれる場所となるでしょう。