隠れた場所 - スロベニア

ジナルアルプス山脈、アドリア海をわたるスロベニアは真のサイクリングパラダイス。森林とブドウ園、城と教会、高山と渓谷、ヒル、湖、川、素晴らしい崖のある海岸、ビーチ、地中海の街、フラットなロード、木陰に現れるスイミングプールが限りなく広がる場所。

北西にはジュリアンアルプスがあり、スロベニアの重要なシンボルでもある最高峰トリグラフ山が聳え立ちます。最も美しい渓谷や湖、川に囲まれた、素晴らしい山々が存在します。

これらの山々のほとんどはスロベニア唯一の国立公園、トリグラフ国立公園に属します。自然を最大限に保護するために、マウンテントレイルでのバイクライドは禁じられています。

この制限を考慮し、ジュリアンアルプスを堪能できるオンロード、オフロードを含む最も美しく挑戦の多いルートを考えました。

Pokljuka台地

OFF-ROAD

Pokljukaはスロベニアの森林に覆われたカルスト台地であり、広大なトウヒとモミの森、沼地、牧歌的な牧草地で知られています。トリグラフ山と周辺山々の登山スタート地点でもあり、冬季にはスキーパラダイスへ変貌し、バイアスロンワールドカップ会場としても使用されています。

スロベニア最大の湖ボーヒン湖岸をスタート地点とし、Uskovnicaの牧草地を通る泥道を進むルート。景色は素晴らしく、数キロ走ると森に囲まれた木の小屋が現れます。牧草を食べる牛のベルが響き、穏やかな牧草地の雰囲気が漂っています。

泥道は森林を進み美しいZajamniki牧草地外と続きます。通りの終わりの高地で立ち止まり、ボーヒン山とジュリアンアルプスの最高峰、ボーヒン湖まで見渡しましょう。Pokljukaの絶景を堪能して!

残りのルートは森林を通る降下が続き、小屋や村々を通ります。後にコンクリートロードが渓谷へと導き、ライド後に涼む場所として最適なボーヒン湖へ戻ります。

Soriška台地

OFF-ROAD

Soriška台地は、Soricaパスから続く、サイクリングルートに相応しいヒルの集合体です。3方向から制覇することができます。ルートで初めてのコンクリートロードであるBohinjska Bistricaをスキップし、バスに乗って頂上まで行き、そこから楽しむのも良いでしょう。

Bačaに向かう比較的楽な泥道を選択し、ジュリアンアルプスの景色を楽しみながら進みます。南に渓谷、アドリア海からの暖かい風を感じながらのBačaへの到着は、まるで別世界への到着のようです。200メートル先には素晴らしい展望スポットがあり、トレイルを進む前に行っておきたい場所です。

トレイルは急勾配で狭い道になり、森を抜けて東へ向かいます。夏季には数十匹の羊を飼っている巨大な軍事施設へ向かいにつれ、景色はさらに素晴らしさを増し、ジュリアンアルプスとボーヘン渓谷の絶景を臨むMožicと呼ばれる山頂への寄り道がオススメです。

Soricaのスキーゲレンデを走る岩の多いロードを選ぶか、Bohinjska Bistricaへと戻るトンネルを通る電車に乗ることができるPodbrdo村へと繋がる南へのシングルトラック降下を走るのも良いでしょう。スロベニアにある唯一の山を走る電車も素晴らしいですが、曲がりくねった狭く急勾配のトレイル降下はマウンテンバイクでしか味わうことができない楽しさかもしれません。

Tromeja

OFF-ROAD

"Tromejaは3つの国境という意味であり、スロベニア、イタリア、オーストリアの3国が交差する場所です。Kranjska GoraとRatečeの間のサイクリングパスどこからでもスタートすることができますが、サイクリングルート側に便利な駐車場のあるRatečeをオススメします。  

PodkorenからKorenへ向かって進むオーストリア国境にあるコンクリートルートを登ります。1キロほど進んだ地点で既にPodkoren村を見渡す絶景の写真を撮りたくなるでしょう。毎年スキーワールドカップが行われるVitrancスキールートの後ろに広がる素晴らしい山々は、このルート全体を通じて楽しむことができます。

泥道に入ると静かで落ち着いた牧草地への道が続き、山々の絶景を見ながら走ります。最後の数キロは急勾配となりますが、見渡す景色の美しさに辛さも忘れてしまうでしょう。

頂上の3国境ポイントに到着すると、スロベニアからオーストリア、イタリアへと渡り、数秒後に戻ってくることができます。イタリアへと続くジュリアンアルプスの景色を堪能し、オーストリアの偉大な山々と湖を一望してリラックスした後には、オーストリア側の小屋でランチタイムをとり、Ratečeへのスリル満点の降下を満喫します。"

究極の東ジュリアンアルプス

ROUTE

"ロードサイクリングルートは、ボーヒン湖からBled湖へと続く渓谷を囲む崖の麓を流れるSava Bohinjka川に沿って走ります。ヨーロッパで最も有名で美しい湖を楽しみ、時間が許せばKremšnitaと呼ばれる有名なデザートをHotel Parkで味わってみてください。

ルートは湖をほぼ一周し、城の後ろ走り村々を抜け、工業の町JeseniceにあるSava Dolinka川へと続き、ここからKranjska Goraへ向かってサイクリングパスを走って山の麓にある美しい街Mojstranaへと着きます。サイクリストに人気が高く、ほぼ交通量のないRadovna川の渓谷を渡ります。幻想的な色合いのKreda川でスナックを食べたりひと泳ぎしたりしましょう。

Radovna渓谷でのサイクリングはあっという間に終わりを迎え、Bledの高地に着いているのに気がつくでしょう。疲れている場合は湖に向かって降下し、スタート地点まで同じルートを戻りましょう。エネルギーが余っている場合はPokljuka台地のクライムに挑戦する好機です。2020年全国選手権でPogačarがRogličを打ち負かしたクライムと同じルートです(わずか1か月後のツールドフランスを予測したかのように)。

努力を要しますが美しいクライムであり、Pokljuka台地の森林を通り山頂からの景色も堪能することができます。長い登りは、ボーヒン湖へと続く森林を通る降下を長く楽しめることでもあります。"

究極の西ジュリアンアルプス

ROUTE

"このルートはコレクションの中でも最も厳しく最長ですが、スロベニアの素晴らしいロードと景色を堪能することができます。Ratečeの駐車場隣をスタート地点とし、Kranjska Goraから真の楽しみが始まります。美しいJasna湖で小休憩した後は、スロベニアで最も有名なマウンテンロード、Vršičに挑戦。山の尾根を見渡しながら走る25個のスイッチバックは、文字通り息を呑むような光景です。

反対側にあるTrenta渓谷では、ヨーロッパで最も美しいの一つであるエメラルド色のSoča川沿いで立ち止まらずにはいられないでしょう。Kluže軍事施設ではメインのクライムが始まり、美しい村のLog Pod MangartomとPredel通りを走り、頂上前で右折しMangartへとさらにクライムを続けます。

Mangartは世界中で私達が最も好きな場所の一つであり、勾配2050のMangart山の麓に繋がっています。トンネルを走行するのでバイクライトを忘れずに。スロベニアのコンクリートロードの先にある絶景が待つ、人生最高のスリルに満ちたクライムになることに間違いないでしょう。

下降しPredelへと渡ると美しい湖と山々に囲まれたイタリア、Lago del Predilへと続きます。そこからはTarvisioへの急降下を行い、イタリアらしいエスプレッソ休憩をとりましょう。電車駅からのサイクリングパスに入り、スロベニアのスタート地点へと戻ります。

ライドを終える前に、見逃せない2つの寄り道を加えました。一つ目は降下してきたMangartからの綺麗な水が溢れるFusine湖。ここがルートで最高の場所だと思うかもしれません。もう一つは1930年以来スキージャンプ世界記録が更新されているPlanica Nordic Center を中心としたTamar渓谷。巨大なヒルを実際に目にし、人間がスキーを履いてジャンプし、250メートル飛ぶという脅威のスポーツに想いを馳せましょう。"

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