5月のバラ:アメイジング・グラース

5月のバラまたはセイヨウバラと呼ばれる香り高いケンティフォリアは、グラースの象徴です。世界中に4万以上のバラの種類がありますが、数百枚の花びらに因んで名付けられたケンティフォリアは香水製作者に最も愛されている種類です。つぼみが開いたその日に手作業で摘まれ、5月にはグラースでこのバラを讃えたフェスティバルが開かれます。カフェ・ドゥ・シクリステは、ケンティフォリアの繊細さと栽培のデリケートさにオマージュを捧げた4種類のジャージをデザインしました。

今月のライドは、グラースの丘陵地帯へ向かう120キロ強のルート。標高1100メートルのレクル峠を含む、季節の変わり目に最適なライドです。

La Colle Sur Loupへ向けてニースを朝出発。最初の20キロは海岸沿いの快適なライドです。天気予報は晴れですが、山の麓には雲が立ち込め、ジレを持ってくるべきだったと早くも後悔。とりあえず様子を見ることにし、La Colle sur Loupを抜けると太陽が降り注ぐ快適な気温が続きます。しかし、Loup川に近づくと気温は下がるでしょう。40キロ走行後、Courmes滝に到着。夏季の水量は通常少ないですが、冬の雪が溶け出し、たっぷりの水が滝からしぶきをあげて流れています。

峡谷の外では、岩の上に立つGourdon村に見下ろされています。フランスで最も美しい村の一つである、高地にある「ワシの巣」と呼ばれる村に到着するのに最低45分はかかるでしょう。住民350人の村に着くと、奇妙な静けさを感じます。灰色の空は冬の雰囲気を醸し出し、観光客が多く訪れる夏の様子とは全く異なります。

しかし、体が冷える前に頭上400メートルにそびえるレクル峠に取り掛かりましょう。Plateau de Caussolsにかかる雲へ入るようにペースを上げて登ります。霧がかかっているために素晴らしい風景を見渡すことができないことを残念に感じます。海の向こうの山の尾根を少しだけ見ることができますが、濃い霧がフェリエ峠頂上のゴールの魅力を半減しています。穏やかな気候のグラースへと下降。香水の名産地では太陽が降り注ぎ、暖かい日差しが感じられます。有名な香水生産者たちが香り高い花々を取り入れ、ディオールやシャネルのために40ヘクタールもの敷地でケンティフォリアが栽培されています。バイクを降り、Mouans SartouxのInternational Museum of Perfumeを訪れることをお勧めします。視覚と臭覚に訴える、忘れられない体験となるでしょう。

20キロの下降を続けると、太陽の光を感じる海岸に到着。今年に入って初めての100キロを超えるライドは、素晴らしいものです。カフェまでの道のりでは海を眺め、自力のみで短時間ライドができることへの感謝の気持ちが湧いてきます。カラフルな色合いと香りに包まれたライドは終わりですが、満開の庭を近々紹介できますように!

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