今月のライド:6月
6月はニースのサイクリングで最も重要な月です。ワールドツアープロトンから厳選され、サーカスのような賑やかさに続くツール・ド・フランスのグランデパールは、今月27日スタートの予定でした。
世界状況が変わり、ツアーは8月末開始となりました。弊社近くで行われるイベントであり、この月のために準備をしてきました。夏の終わりに行われるアクションに備えてテュリニ峠とエズ峠のルートを辿ってみる価値はあるでしょう。
ツール・ド・フランスライド
道路閉鎖は行われないため、ステージ1と2 を混ぜる事が適切なオプションと言えます。Cimiezを介し、ベル・エポック時代の建物が丘に並ぶニースの北へと向かいます。市内から数キロの地点で既にクライムとなり、脚への負担が大きい走行となりそうです。市郊外を出てヴァール渓谷の端から、地域で最も素晴らしい噴水のあるアスプルモンへと向かいます。
これはバックカントリーライドの一つであるだけでなく、ステージ1で街からバックカントリーへと3回以上でるうちの一つです。このフォーマットは、プロトンがプロムナード・デ・ザングレのフィニッシュラインへ猛進する前に彼らを1回以上見ることができるようになっています。
ステージ1と2をリンクさせるために、サン=ブレーズへ下降する美しい小さなロードを含めます。スイッチバックを介して街を通り、古い高架橋を抜けるとルヴァンへと続くオリーブ木に囲まれたクライムがあります。
町の入り口にあるベーカリーで空腹を満たしましょう。反対側はモン・フェリオン リヴィエラグラベルクライムです。今日はロードのみの日ですが、先にあるルートを思うと舗装道路を進む価値はあります。
ルヴァンからデュラニュにかけて、ロードはヴェジュビー渓谷西側の岩の多い道となります。この道のためにバルコニーロードという言葉が生み出されたといっても良いでしょう。デュラニュ村落のクライム走行後、「ソ・デ・フランセ」と書かれた左折を促すサインがあります。18世紀にサヴォイア家所領のコンテ・ド・ニース(当時はフランス領ではなかった)に民兵がこの場所で打ち勝ち、フランス共和国の兵士が崖打ちから突き落とされたという伝説があります。高所が苦手な方は覗き込まないほうが良いでしょう。
バルコニーロードはSaint-Jean-de-la-Rivièreで渓谷ロードと交わり、ここで左折しマドン峠のクライムを始めることができます。テュリニ峠は渓谷へ向かって10キロ先にあり、深い渓谷を渡って続きます。周りの山頂を見渡すと、様々なライドルートが考えられるでしょう。
7月末にプロトンが走るテュリニ峠北西側は、3種類ある山頂までのルートで最も短いものですが、7.2%勾配15キロの道のりは厳しいクライムです。2キロ進んだ空気の澄んだ山中にラ・ボレーヌ=ヴェジュビー町があり、かつてはイタリアと英国貴族の休暇地でした。今ではモーターバイクやバイクでの訪問者が主です。 [この山ルートのラビリンス とワールド・ラリー・チャンピオンの歴史の影響で、Ventoux とStelvioでのナンバーも高すぎることなく、テュリニ峠は2輪、4輪のプレイグラウンドとなっています。
西側の15キロにわたるクライムは3セクションに分けることができます。ラ・ボレーヌ=ヴェジュビーを過ぎた地点までの部分、山を見上げ見下ろすスイッチバックの中間部分、そして山へ向かう森林部分。オランダ人の元プロライダーRemmert Wielengaによる43:55のStravaタイムが最速記録です。平均的なアマチュア記録は1時間を切るか切らないか辺りです。
山にある3つのホテルはどれも訪れる価値があります。各ホテルにはラリーの歴史が壁に貼られ、ピンボールマシーンコレクションのあるホテルもあります。クライムの後では、the Fête des Zinzins イベントでブルベカードにスタンプを提供するHotel des Trois Valléesでブルーベリータルトを躊躇うことなく頬張るのがおすすめです。
Piera-Cavaを介し、有名な「la Cabanette」のヘアピンカーブをルセラムからレスカレーヌへと下降してニースへ戻ります。レスカレーヌでは最も楽な山コレクションを走ることができ、町から1キロ出るとニースの峠へ差し掛かります。この地点で既に標高1,800メートルのクライムを行ったことになります。
ニースに着くと、エズ峠に登るよりカフェに向かうことが通常です。しかし、L’Étape du Tourのようなプロツアーでは同じ試練を経験することとなります。そこで左折してGrande Corniche、別名エズ峠へ向かいます。このステージではクライムが2回あり、フルクライムとQuatre Chemins分岐点のある中間地点までの2回目の降下です。
エズ峠は、カフェからまっすぐに向かう初訪問者に比較的軽く捉えられている傾向があります。テュリニ峠を登った後は脚に厳しく、特に平均勾配8%の最初の2キロはチャレンジだと言えるでしょう。 ツアーライダーにとっては、エズ峠のループはGC候補者がタイムギャップを得ようとする箇所でしょう。ASOがパリ〜ニースの最終ステージのレースを加速させるために熟考されたループです。
15キロと700メートルのクライム後、海へ向かう下降は意義のあるライドです。テュリニのアルパイン山頂からコート・ダジュールの青い海まで、#nicecyclingparadiseを最大に体験できるルートです。
コーヒーストップ:Alexisベーカリーはルヴァンにあり、1.5時間のライド後に到着します。ヴェジュビー渓谷へ向かう前の腹ごしらえに最適です。
ランチストップ:: Hotel les Trois Vallées はテュリニ峠にあり、天気がいい日には山のテラス席を楽しむことができます。もしくは室内で壁中に貼られたラリー歴史の記録を楽しむのも良いでしょう。
飛行機で訪れ、最高レベルバイクでテュリニ峠とエズ峠ループを楽しみたい方には、カフェ・ドゥ・シクリステのCervélo R5sをこちらでレンタルすることが可能です。
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