Smart Shelter Foundation

カフェ・ドゥ・シクリステは1% for the Planetとの活動を継続し、売上高の一部を環境保護と持続可能性の促進に専念する団体に寄付しています。これら組織の1つに、トリノ・ニース・ラリーの運営支援を行っている際に出会ったSmart Shelter Foundationがあります。壮大なレース中に集められた募金は、スポンサーからの支援や参加者の寛大な援助を含め、全額がSmart Shelter Foundationに寄付されます。

Smart Shelter Foundationは後発開発途上国で活動しており、社会的大変動や地震にさらされている地域に住む10億人以上の市民を対象としています。その信条は、「自然を害さない建築技術を促進および改善し、協力し合い知識を共有し、誰もが持つべき安全な家を作り出すこと」。

選ばれたプロジェクトには、スリランカでの作業が含まれます。2004年の壊滅的な津波の後、Smart Shelter Foundationは、同国の東海岸にあるクルッカルマダムとマンカドゥの村で170戸の新しい家屋の再建を実現しました。インドでは現場で作られた圧縮土ブロックを使って学校を建設し、村で就労機会を促進しました。2008年から2014年にかけて、Smart Shelter Foundationはネパールで頻繁に発生する地震に耐える能力を備えた、20校の耐震構造を持つ学校と視覚障害のある学生のためのホステルを建設しました。これらの建物はすべて、2015年の地震で大きな被害を受けることなく残っています。

写真1:スリランカのクルッカルマダムにある津波後の住宅

最近ではSmart Shelter FoundationがCNNで紹介され、財団がインドネシアの耐震建物の建設において果たした重要な役割と最貧地域の人々の安全を保証したことが報道されました。Smart Shelter Foundationは、自然素材を使用した安全な建築のための既存の規則やマニュアルは不十分であり、適切ではないと考えています。彼らの現在の焦点は、改善された建築ガイドラインの開発であり、世界中の専門家と協力して非技術的な建築技術の既存知識を検証、改善、および補足するための独自の方法を研究および開発することです。
写真2:インドのベララパティでの圧縮土ブロック製作

Smart Shelter Foundationは世界中の大学と密接に連携しており、研究者や学生は、可能な限りリサイクル製品やアップサイクル製品を使用し、土、石、木などの天然素材と地元の技術に焦点を当てた建築、工学、製品設計の幅広い研究課題に協力しています。 地元大工のトレーニング機会の提供も行っており、サイクロン構造や耐震構造など、安全な建築原理習得を促進しています。

写真3:インドネシアのパダンにある地震後の耐震構造校

「ポジティブな雪だるま式効果と永続的な変化を生み出すために、解決策はシンプルで再現しやすいものでなければなりません。」カフェ・ドゥ・シクリステも深く同感している同信条が、大きな支援理由ともいえるでしょう。

写真4:ネパールの耐震構造学校の改善に関する現在の研究

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