アニエスベー x カフェ・ドゥ・シクリステ:パリからニース、そして再びパリへ

「私にとって洋服とは、自分らしくあること。もし私がデザインした服を着た人が気持ち良く感じたり、美しい心持ちになってくれたら、これ以上ない幸せ。」

フランスのファッションとアートのアイコンであるアニエスベーは、半世紀以上にわたってデザインを提案し、世の中に動きを与えてきました。パリを世界的なファッションの中心地として発展させた功績に加え、フランスの繊維工芸の伝統を活性化させ、アーティストや映画制作者と共に探求を深めてきた真の先駆的存在と言えるでしょう。

カフェ・ドゥ・シクリステとのコラボレーションにより生み出された、バイクライドから街で過ごす時間まで、シーンを選ばない幅広い着こなしが楽しめるコレクション。両ブランドのクラシックスタイルにサイクリングウェアディテールを取り入れ、パリとニースでデザインされたアイテム。50年以上にわたるアニエスべーの鮮やかな旅に新たな息吹を吹き込む、革新的なデザイン。

環境に配慮した製造方法と社会的責任に重きを置き、半世紀にわたってアイコニックなアイテムを作り続けてきた伝説的ブランド、アニエスベー。フランス国内および近郊での生産にこだわり、地球環境の保護に取り組んできたカフェ・ドゥ・シクリステとのコラボレーションは特別な融合と言えるでしょう。

「私たちは長年にわたってフランス国内で製造を行っており、真のサヴォアフェールと熟練職人、そして優れた工房と仕事をしています。」

パリは世界のファッション中心地として知られており、バルやギャラリーが建ち並ぶ活気に満ちた街から数多くの著名ブランドが誕生しました。アニエスベーはエフォートレスなパリスタイルの真髄を絶妙なアプローチで捉え、独自のスタイルを生み出しました。

1973年にアニエス・トゥルブレ (アニエスとして知られる) によって設立され、派手で贅沢なものを排除し、シンプルで実用的かつリラックス感のあるスタイルを取り入れた、独自のモダニズムを展開。 パリのレ・アル地区に位置する元精肉店の建物内に、最初のブティックを1975年にオープンしたアニエスは、価値観を根底から覆すような創造性とミニマルなデザインアプローチをさらに発展させていきました。

アニエスは街での日常生活をインスピレーション源とし、スタイルと快適性を兼ね備えた、ファッションの概念を再定義するアイテムを生み出しました。多くのアイコニックなデザインの中でも、1979年に発売されて以来、世界中で世代を超えて着用されているスナップボタン留めのタイムレスなコットンカーディガン、カーディガンプレッションを知らない人はいないでしょう。フレンチスタイルの真髄が感じられる、洗練されたエフォートレスなシルエット。その機能性とシンプルでエレガントなスタイルは、アニエスベーを象徴する不朽の名作となっています。アニエスベーとカフェ・ドゥ・シクリステのコラボレーションでは、この名作に新しい息吹を吹き込みました。

他にもオーバーオール、ワークジャケット、ストライプTシャツ、フォトプリント生地など多くのアイコニックなアイテムがあります。さまざまなスタイルと無理なく馴染むことで自然な自己表現を促し、多くのファンを魅了してきました。現在、パリ、ニューヨーク、東京、香港など主要都市を含む世界各国で200店舗以上を展開しています。

また、アニエスベーは社会的責任と環境保護活動に取り組んできました。スタイリッシュな魅力を放つブランドかつ芸術後援者として、あらゆる形の創造性を支援しています。2009年にスポンサーシップ、パートナーシップ、慈善活動を組織化する目的でアニエスベー財団・基金が設立されました。これはフランスで設立された最初の寄付基金の1つであり、2020年にはアニエスベーが支援する作品を展示する新会場が開設されました。「La Fab」と呼ばれるこのスペースはパリのジャン=ミシェル・バスキア広場に位置し、ギャラリー・デュ・ジュールと書店が併設され、5,000点以上の芸術作品が展示されています。

アニエスべーは数多くの慈善活動を積極的に支援しており、持続可能な素材と生産方法を可能な限り取り入れています。公正な労働慣行と環境保護の促進、Tara Ocean(タラ・オセアン)財団での活動を通じて、ファッション業界にポジティブな影響を与え続けています。

常に外の世界に目を向け、さまざまなクリエイターとのコラボレーションを通じて芸術的活動の促進を行なってきました。自身もアーティストであるアニエスは、幅広い取り組みや展示会を通じて、新進気鋭の若手たちの才能をサポートしています。ファッションとアートを融合させた同ブランドの創造性に対する総合的なアプローチは、アーティストや有識者、ファッション関係者から高い支持を得ています。

今夏のカフェ・ドゥ・シクリステとのコラボレーションも例外ではなく、アイデアや専門知識を共有することで他にないアイテムを生み出すことができました。サイクリングの環境保護への貢献度は明白であり、アニエスベーの強い賛同によりコラボレーションが実現したのです。サイクリングウェアを着想源としたシグネチャーアイテムのモダンなアレンジなど、コラボレーションの方向性はアニエス自身の影響を深く受けています。サイクリングと移動中の小さな発見にインスパイアされた手書きメッセージ入りのアイテムは、アニエスのパーソナルなタッチが魅力です。 「Regarde plus loin」、「Let's go」、「Pause」のメッセージはすべて、バイクライドのダイナミックで瞑想的な側面を反映しています。

FURTHER READING