1% – 変化を生み出す

すべての偉大な成果は小さな始まりから生まれます。ローマは一日にして成らずと言われますが、地球も例外ではありません。1%は広大な空間と時間の中に浮かぶ塵のような小さな存在に見えますが、この1%が永久に巨大な変化を生み出すと信じています。要点を説明しましょう。  

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世界人口の1%は約7,800万人(78億人の1%)であり、これは一目瞭然です。1%が大きな違いを生む可能性が見えてきますね。参考までに、フランスとチュニジアを合わせた人口は7,800万人です。これらすべての人々が空の旅と車の使用をやめ、代わりに自転車と電車を使用したと想像してみてください。きっと環境に1%以上の差が出るはず…ですよね?

角氷が0度(32ºF)に達すると溶けるように、固体状態から液体化のプロセスに1度の差は大きいのです。言うまでもなく、これは極冠や危険なほど上昇している海面レベルに関連しています。たった1度が身近な飲料から気候まで大きな影響を及ぼしているのです。
  
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猿が補助なしでローラースケートをしながらドーナツを食べることができるのなら、不可能なことはないでしょう。より科学的に霊長類について言えば、人間と最も近い哺乳類の関係における1%の違いは、ジャングルに住むことと地球の大気圏を超えてフライトをチャーターできることとの間の小さな差異と同じ程度だと言えるでしょう。

英国人は20 世紀の大部分で健闘しませんでしたが、2000年代にはサイクリングでの活躍が顕著となりました。それはわずか1%の改善によるものです。ブリティッシュサイクリング界を代表するDave Brailsfordは、それを「差益」と呼びました。

「原則として、バイクに乗るために必要と思われる全ての要素を分解し、そのうち1%を改善すると、総計したときに大幅な増加が得られるという考えから生まれました。」
この1%の増加は、ツール・ド・フランスでの5回の優勝や無数のオリンピックメダルなど、大きな成功につながっています。

アルコール度数1%。アルコール度数12%のワインのボトルと13%のワインとの違いは、朝起きるか、病欠の電話をするかの違いを意味するかもしれません。もう一杯飲みますか?

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恐ろしいレベルの金利またはインフレが1%上昇した場合は、確実に気が付くはず。試験でも同じです。合格ラインに足りない1%、これで人生が変わってしまうことさえあります。試験は恐ろしいですよね。

8分間の1%はほぼ5秒。パスタを数秒余計に茹でてしまうと、アルデンテとねっとりしたスパゲッティの違いが生まれます。イタリアの一部の地域では、死活問題と言えるでしょう。  
  
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Jay-Zは99の問題を抱えているとラップしました。捉えどころのない「ビッチ」と無関係な1%。1%の余裕があったとしたら、彼が女嫌いなラップを書く時間がどれだけ減ったか想像してみてください。しかたがない話ですが。

パリからジブラルタル空港に向かうパイロットが飛行経路を南に1% ずらすと、飛行機は地中海に着陸してしまうでしょう。

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ここまで読んだあなたは、記事を最後まで読んだ人の1%の一人でしょう。 590語の1%は5.9語。この数値を6に切り上げて、もう一つの事実を紹介します。1 年間、毎日1%改善すると、その年の終わりまでに37%改善されます。どう考えても、これは大きな前進です。この事実を念頭に置き、小さな改善を続け、違いを生むためにできることをしてください。