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2020年11月8日、日曜日。ヴァンデ・グローブレースへ向けてレ・サーブル=ドロンヌを出発する35名の参加者の一人でした。補助なしのソロ、停止することなく進む世界一周セーリングレース。

地上の友人、全ての世界に別れを告げ、111日後である2021年2月28日午前7時23分まで会うことはありませんでした。

世界一周レースを24位でゴールし、完走という成功と勝利を収め、夢を叶えたことに誇りを持っています。

20年以上前の1998年にCatherine Chabaud(2000年ヴァンデ・グローブ)のために製作されたIMOCA Penguinと、低い予算で出発したレースは簡単なものではありませんでした。

6回の世界一周ツアーと4回のヴァンデ・グローブレースを経験したヨットは旅慣れており、海でのレースを夢見ていた幼少期の夢を達成したいと私は熱望していました。

幸せな瞬間や嵐、静かな海と無数のサプライズが盛りだくさんのレース。悪天候に対応し、転倒した際に背中を打ったことから最後の3週間は肉体的限界を感じていましたが、変わらぬ決心を持ち続けて進みました。

私は世界一周ヨットレースを止まることなく、補助無しで完走した世界中からの参加者100名中10位の女性スキッパー。ヴァンデ・グローブは完走した参加者より途中で辞退した参加者の方が多いレースです。

ナンバーで呼ばないで